棺桶に入れてほしいくらい好きな本
ごきげんよう、ナガセです
スレッズで書いたので、こっちにも転記(下のリンクをクリックすれば見られるんだけど、埋め込みになってくれない……)
さて、アリーテ姫の話
フェミニズム文学と分類されることもありますが、今も特にそこには注目していません
なにせ初めて読んだのは、小学二年生
フェミニズムなんて知る由もなく、伯母さんからのプレゼントである
「白馬の王子様が出てこないおとぎ話」
を繰り返し読みました
もし憧れのお姫様はと問われたら、真っ先に彼女の名前を挙げます
「大人の特権は責任が取れること」
というわたしの考えの源流は、この作品です
【あらすじ】
主人公のアリーテ姫は、とある出来事がきっかけで急遽輿入れをすることになりました
その際、アリーテ姫は育ての親である魔法使いから、指輪を貰い受けます
実はその指輪には、3つの願い事が叶えられる不思議な力が宿っているのだそう
さて、アリーテ姫は一体どんな願い事をするのでしょうか?
全力かつ強引にネタバレを避けるとこのようなあらすじの書き方になるのだけれど、アリーテ姫は大変賢いお姫様でして……
例えば、バラが咲いてますねと話し方の先生に言われたら?
お姫様としての正しい答えは
「まあなんて興味深いお話なんでしょう、もっとお聞かせください」
なんですって
ところがどっこい、アリーテ姫は
「これはこういうバラで〜」
と、答えちゃう
有り体に言えば「相手を立てなさい」
もっと言えば「合コンのさしすせそを繰り出せ」「可愛げがない」
ということなのでしょうね
ちなみに、8歳の私は
「お姫様って知ってても知らないフリしないと怒られるんだ。めんどくさい」
と思っておりました
きっとアリーテ姫なら男性であったとしてもお姫様の身分ではなかったとしても、変わらずに知識を追い求めたことでしょう
この本がどうして棺桶に入れて欲しいほど好きなのかというと、アリーテ姫がとてもかっこいいからなんです
わたしからみたアリーテ姫はこんな人です
誰に対しても、今の自分を卑下もせず誇示もせずに接する
自分が決めたことに言い訳を一切しない(というか、言い訳という概念すら持ってなさそう)
自分ではどうにもできないことであっても、最大限に良くすると腹を括れること
アリーテ姫は本当にかっこいい!
アリーテ姫の冒険に出てくる男性は、正直ちょっと大人としてどうなんだって人が多いです
しかし、それはイコール男性がだめだという話ではないとわたしは思っています
一言で言えば、彼らはただ単に要所要所で責任を取らなかっただけです
自分で自分を教育し直したり、反省したりという行動をとるのには、性別は全く関係がありません
だから、もしこの本を読むときに本の中の性別だけで善悪や優劣を見定めようとすることだけはできればやめてほしいな
そして、去年の6月にもアリーテ姫の話をしているんだけど、
「見出される」
が自分に起きなくても、この先の時間も何かを書く(あるいは表現する)自分でいることを選ぶ。
と書いてて、やっぱりゴリゴリに影響を受けてるわけです
自分はアリーテ姫のように誰かにポジティブな影響を与えられる人になったなんて思っちゃいないし、そういう目標はこの先も持たないけれど、この本が誰かをまた支えてくれるかもしれないねと思いつつ、この話はおしまいです
よかったら「アリーテ姫の冒険」読んでみてね!
過去の記事
この記事でもちょっとアリーテ姫のことを書いてます
本はこちら
ナガセはだいたいスレッズにいます
https://www.threads.net/@nagase_michil
暇だったら見に来てね(・∀・)