アルバム「過去曲供養集」の魔セルフライナーノーツというか解説というか

どうも。リュカです。
今回は、先日リリースしたアルバム、「過去曲供養集」の解説を書いていきます。
過去曲供養集はここからどうぞ↓

#1 The Afterbuilt

 2019年ごろに作った曲だと思います。もともとはレギュラーチューニングでしたが、昏さが欲しかったので半音下げました。
 歌詞を読んでて、何?って思う人もいると思いますが、内容はFate/stay nightの「アーチャー」をイメージして書きました。歌詞は勢いが大事なので、あまり真面目にメイクセンスしようとは思ってません。
 これはギターとベースの録り音がマジで酷いんだけど、シンセ重ねたからどうでもいいかなって思います。でもそのうち再録したいです。
 ギターはエモチン・テレキャスター、ベースは松尾工務店PJベース、エフェクトはTSE808、Amplitubeです。金使ってない。
 イントロの入りの感じとかはTHE BACK HORNの「戦う君よ」を意識しましたが、サビの歌なんかはSPYAIRの「RAGE OF DUST」に似てますね。影響受けてるのかな。
 The Afterbuiltに特に意味は込めてませんが、強いて言えば戦争の後に残った毒の塊みたいなイメージです。

#2 こもれび

 これは2018年より更に前に作った記憶があります。でもそうでもないかも。レギュラーチューニングです。
 歌詞には特に意味ありません。響きが良い言葉を継ぎはぎしただけです。なんとなく無機質だけど暖かい雰囲気を感じ取ってもらえたらな、と思いました。初音ミクの歌声がよく合ってると思います。
 これはギターがエモチン・テレキャスターで、ベースは憶えてないです。多分なんか安いのだと思う。エフェクターはZOOM G3のオーバードライブと、パソコンのAmplitubeだと思います。鬱のときにほぼすべての曲のプロジェクトファイル削除したんで詳細は不明。
 テレキャスターっぽいジャリジャリした音が気に入っています。歌メロも綺麗だし、結構お気に入りです。

#3 シナモンヘヴィシャドウ

 これは2018年に作った歌です。よく覚えています。レギュラーチューニングです。
 歌は重音テトちゃんに頼みました。この頃は初音ミクの調子が悪くてボーカルが混在しています。
 歌詞は甘いケーキ類を投げ合う、ケンカップルの百合(レズ)、みたいなのをイメージしました。オタクってすぐ百合でブヒブヒ言うよね。きしょいわ。
 これはギターがエモチン・テレキャスターで、ベースはスクワイヤのプレベです。
 イントロのメインリフは、Crush 40の「Live and Learn」のメインリフを半音下げたやつがもとになってます。あとは全部手癖かなあ。でもサビ前の小難しいフレーズは頑張って弾きました。
 とにかくポップなサビを目指しました。あと、Aメロの構成とかはハチとかのボカロ曲っぽいと思います。
 シンセが冴えてていいと思います。再録したい。

#4 ノイズマシーン

 これは2017年くらいだった気がする。ボーカルはMEIKOと俺です。もともと俺の声だけだったんですけど、深刻すぎると思ってMEIKOを重ねました。
 歌詞は浮気、保険金詐欺殺人、って感じになってます。ノイズマシーンとはセックス中の男女のことです。まあサビの歌詞読めばわかるか。
 これもギターはエモチン・テレキャスター。ベースは激安プレベにEMG載せたやつです。ベーストラックは歪み専用トラックと普通のベースサウンドトラックで2本用意して、分厚くてガラガラしたベースサウンドが出るようにしました。
 イントロとか間奏のリードギターは9mm Parabellum Bulletの「ガラスの街のアリス」のパクリっぽいイメージ。

#5 バケツ

 これは2018年に作りました。ボーカルは俺の声オンリー。自分語りのような歌なので、自分で歌いました。
 歌詞はとにかく自虐、露悪って感じ。とにかく自分が嫌だった時期に作ったので、こういう歌詞がカッコいいと思ってました。今でもカッコいいと思ってます。でも歌詞みたく血が混ざった反吐は吐いたことないです。
 これもギターはエモチンテレキャスです。ベースは憶えてません。ベースに一切こだわりが無い時期でした。
 命の無駄弾、とは精子のことです。
 ラスサビの最後の2つの歌詞が重なってる部分、パン振ってるトラックでは、「しかし天窓からは光がさして」と言っています。希望をもたせた後にアウトロのヘヴィリフに移って、余計に嫌な感じを出しました。

#6 ばら色の海岸 feat. 諸星歌音

 Vシンガーの諸星歌音さんにボーカルを依頼した曲です。作ったのはかなり古くて、2016年とか、15年とかかもしれません。
 歌詞はフランス映画っぽい映像をイメージして書きました。あの、手作りで、オシャレで、でも苛立ちがある感じ。
 リードギターの音がオルガンみたいになってますが、TABを残さなかったので耳コピで再現するしかない。
 Bメロでバスドラ連打するのは性癖です。バスドラ連打しないパンクは俺の流儀に反する。
 諸星歌音さんには「歌謡曲っぽく、暗いカンジで」みたいなオーダーをした記憶があります。1回ならリテイク無料とおっしゃって頂いていましたが、最初の録音データで100点でしたので採用。
 ギターはIbanez SAでした。でもリアハム一発で、リアハムはEMG 81Xだった気がします。ベースは不明。音作りはZOOM G3で完結しています。それ以上詳しいことは憶えてません。
 コード進行が複雑で賢そうなので好きな曲です。

#7 海岸戦

 2019年くらいに作った曲だったような。一番最初のタイトルは「夏陽想クリスタル」みたいな感じだった気がします。歌詞も今と違った。
 メジャーキーで爽やかな夏歌が作りたいという一心で一晩で仕上げました。
 歌詞は天野と通話などで話していく中で鍛えられたアオハルの光の結晶が詰まってます。「デカい風と雨の中であの子の名前を叫びたいな」って歌詞が特に気に入ってる。
 ギターはエモチンテレキャス、ベースはスクワイヤのプレベ、エフェクトはAmplitubeって感じだったかな。
 歌詞がうまくかけたな~と思っていますが、誰も褒めてくれないのでそうでもないかもしれません。

#8 旧いゆりかご

 これは古いですよ。2016年くらいに今の形になりました。歌唱は初音ミクです。
 これはもともと、ソニーミュージック主催の、「賞取れたら指名した歌手に歌わせられる」っていうコンペティションに応募した曲です。ちなみにその時指名した歌手はAimerさんです。
 歌詞は基本的に戦争についてです。赤ちゃんが青年になり、戦場で敵軍の捕虜になり、「矩(かね、直角)に曲がった膝、故郷を睨む」わけです。そこで終わらず、最後は戦場の全てを焼き尽くす、天に召します天使も神すらも焼き尽くす兵器が消し炭も残さない。そんな歌です。
 この歌の歌詞は自信があるのですが、特に褒められたことはありません。まあ、コンペ落ちたし、その程度の歌なのかも。でも俺は好きだから一生聴きますけどね。

#9 幻熱

 げんねつ、と読みます。2018年ごろに作りました。6拍子の曲が作りたくて、どうせならちょっとインディーっぽい感じと、プログレッシブメタルっぽい感じを融合させよう…でこれになりました。
 歌詞は、死別した男を想う女の独白です。リュカは恋愛経験そんなにないんですけど、不思議とラブソングが多いんですよね。なんでだろ。
 ギターのアレンジで緩急をかなりつけてますけど、これくらいのアレンジが常にできればいいなあ、と思いつつできてない。
 自分で言うのもアレですが、すごく悲しい歌なので、リピート再生してると具合悪くなってくる。リピート再生はオススメしません。
 ギターはまたしてもエモチンテレキャス、ベースはスクワイヤのプレベ、音作りはAmplitube。

#10 彩音

 「あやね」です。特に意味はないですが、とにかく女性の名前をタイトルにしたかった。2018年ごろに作りました。
 イントロから不協和音のツインリードリフが炸裂してて、かなりカッコいいです(自画自賛)。
 歌詞は微妙だな~って思う。何言ってるか全然わからないし、ちょっと間抜けだし。
 歌は俺が歌ったんですけど、これもダメですね。ガビガビすぎる。
 ラスサビだけベースラインが違うのはコダワリポイント。THE BACK HORNの岡峰さんの影響すかね。これピック弾きだけど。
 リードギターで浮くくらい低い音出すのにハマってた時期で、かなり不可解なリードギターになってますね。
 「世の中クソだな」っていう最後の歌詞が本当にダサい。

#11 紫陽花ロカイユ

 2019年ごろに作りましたという記憶。
 ダンスビートでハイテンポな曲を、ということで作りました。緩急がキレキレで気に入っています。
 Aメロの歌はもともともっと音数が少なくて、のっぺりした感じでしたが、どうせ誰かが歌うわけじゃないし、もっと歌詞詰め込んでもいいですね。
 ストリングスアレンジは江口亮のヒロイックで大袈裟な雰囲気に影響を受けてます。でも音楽理論とか一切おれの脳にインストールされてないんで、微妙に聞こえる人が多いかも。気にしないでください。
 歌詞が微妙ですよね。タイトルに負けてるわ~。
 ギターはエモチンテレキャスとエモチンSG、ベースは松尾工務店PJベースです。
 ベースソロでタッピングをするのがカッコつけポイントです。でもトラック単体で聞くと実は全く弾けてない。ドラムが混ざるだけでマトモそうに聞こえるから面白いですよね。

#12 天使は嘘をつく

 2019年ごろに作りました。特に影響を受けた曲とかバンドとかはない歌ですね。手癖100%。
 タイトル先行で歌詞を書きました。これはもう完全にVTuberの表と裏のことを歌っています。「使い古した硯のような空の月は雲に溺れていた」という1番の歌詞、たまらないですよね。
 ピアノの入れ方がうまいなーと勝手に思っている。気のせいだと思いますが。
 ギターソロのリズムギターが、Cメロのリズムギターにそのまま続くのが気に入ってます。ここでちょっとヘヴィな感じを出したかった。俺の根底には常にメタルがある。
 Bメロでひたすら音が上がっていくコード進行は、完全にヒラメキ。二度とできません。
 ギターはどっかの安テレキャス。ベースは松尾工務店PJベース。

#13 曇点グラビティ

 2019年ごろに作りました。雰囲気とか、完全に天野月さんの「東京タワー」のパクリっすね。でも根底にメタルがあるからダサくなってます。最高。
 歌詞の内容はRIKA(さっぽろももこ)さんの「雨の中で僕は」で受けた印象を空想として膨らまして、ショボい語彙で表現したらこうなった、って感じです。あと、ボカロ曲っぽいタイトルと歌詞にしたいな、って思って、無理やり曇点グラビティという単語を捻り出しました。
 やたらダンスビート四つ打ちだけど、これもヘキですよね。四つ打ちが一番カッコいいから。あとメタルサウンドね。
 この曲もそういえばベースソロありますね。音作りが酷すぎる。
 これも気に入ってるから再録したいっすね。耳コピクソだるいから多分やらないけど。

#14 竜の娘

 これは2018年ごろに作りました。明確にリファレンスがあって、NANA「Explorer World」と、眩暈SIREN「偽物の宴」です。ライドシンバルで一定じゃない刻み方するのおかしいっていっぱい指摘されましたけど、誰かが叩くわけではないので関係ないです。
 この歌はFate/EXTRA CCCに登場するエリザベート・バートリーのイメージソングです。歌詞はギッシリそんな内容を書いています。特に終盤、一時的にエリザがプレイアブルになる所をイメージしています。
 歌は巡音ルカさんに頼みましたが、これはこれで良い感じですね。
 リードギターは9mm Parabellum Bullet「The World」のパクリっぽいですね。多分パクったと思う。
 この曲をアルバムの最後に据えたのは、単純にこれらの曲の中で一番自信がある曲だったからです。正統派だと思ってる。これが。
 ギターはエモチンテレキャスとエモチンSG、ベースは松尾工務店PJベース。エフェクトはTSE808とAmplitubeとTSE BOD、その他。
 まあとにかく聴いてみてくださいな。


おわりに

 疲れた。14曲の解説書くってこんなに時間かかるか?タイピング能力が落ちてきてるんでしょうか。鍛えなきゃダメですね。
 というわけで、「過去曲供養集」の解説でした。
 総合的には、基本、エアコンからゴキブリが降ってきて人生初の大大大BIG鬱病を発症(2020年5月)する前までに作った曲たちです。コロナ禍も重なって、色々メチャクチャでしたよね。
 これで取り上げてる曲は全部全部元データ無いんで、新しくどっか治す、変える、ってなったらイチから耳コピ再現再録しかない。マジで、作った曲のデータは絶対に消さないほうがいい。
 ちな、頻出した機材「エモチン・テレキャスター」は、どっかの激安テレキャスターをエモチン氏がアップグレードしたテレキャスターで、ダンカンPUとか、ゴトーペグとか、なんとかかんとかコンデンサとかで音が良くなってるらしい。部品代考えたら全然5万円とかになりそうだけど、1.2万円で譲ってもらいました。かなり弾きやすいし使いやすい音が出るんで、オキニの一本でございます。
 最近はずっと2ハムのスクワイヤアフィニティのテレキャスターデラックスを弾いてますが、シングルコイルのジャリジャリ感や透明感が必要な時はエモチンテレキャスに持ち替えています。

以上。

リュカでした。またお会いしましょう。

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