不意に出会った海街diary

時間ができて、何か映画やドラマを見たいなという時がたまにある。
もちろん追っているドラマがあれば、それを見るのだが大体半年に1つハマるかハマらないかなので、見たいものがあるわけではない事が多い。

私が好きな連続ドラマは、警察、裁判官、検事、探偵、医者、何かを探って明らかにする系が大好きだ。小説や漫画だったら恋愛ものも読むのだが、動く映像になるともうだめ。なんか恥ずかしい。なので、ほとんど見ない。

何週かに分けてじっくり話を進める連続ドラマは明らかにする系が好きなのだが、2時間でスッキリ終わる映画は、少し趣向が違っている。

映画は、日常が続く系(これはなんて分類になるのか)何も事件は起きないけど、季節がただ過ぎ、人が生きて生活している。その中でも変化が起き、心がじんわりするものが大好きだ。
何より気持ちが乱高下しないので、メンタルの状況によって左右されず観る事ができる。

なので、見たいものがない時に見るラインナップが私の中にある。
通年で見て安心するのは、かもめ食堂やめがねなど、小林聡美さんやもたいまさこさんが出演している映画だ。

私はその中で「マザーウォーター」が大好きで何回も見ている。
小林さん演じる主人公のセツコのウイスキーバーに街の人がただ立ち寄る
街の豆腐屋さんの店先でただ豆腐を食べる
そこで出会った人が会してランチを食べる
そんなシーンが私もそこに混じりたいという憧れと、でもなんか懐かしいんだよなという雰囲気を出している、不思議な映画なのだ。
何にも起きないし、そんな変化もない。でも人は流動的で、今しかないつながりがあると、なんとなく感じさせるとこが好きなのかもしれない。

夏はやっぱり、青空と海がやっぱり見たい。
ザッパーンと海メインの映画もいいが、海がいいアクセントになっている映画「海街diary」だ。

元々原作の漫画のファンだったので、これは見なくてはと当時ワクワクしてみた記憶がある。
そしてそれは思ったよりも良かったのである。
もちろん話の内容としては、全9巻の内容を2時間に収めるわけなので、そこ削るか!もっと話掘って!という、原作ファンあるあるの感想はあるものの、それ以上に4姉妹の空気感や、音楽、舞台の設定が私にはとてもフィットした。

鎌倉が舞台なのだが、緑が綺麗に映えていて、そして何より雨が降っている情景がまあ好みだったのだ。
地域は全く違うのに、幼い頃夏休みに訪れていた祖母の家の情景に何処か似ていることも、惹かれる一つの要因かもしれない。木が多くて、水分多めの空気感。(ここまで書いて思い出したのだが、鎌倉とそこの景色が似ているね!というシーンがあった。だからか!)

もちろんしらすトーストは真似したし、アジフライは観る度に食べたくなる。

夏が来る度に思い出したかのように観ている。
と思ったら、今日不意に出会ってしまって観てしまった。
金曜ロードショーめ、来月辺り観る予定だったのに、と思いながらも、不意に出会う海街もいいもんだなと最後までしっかり観たのだった。

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