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突発性難聴を発症してから1週間の治療と聴力の変化

ある日の夜、片耳に耳鳴りを感じ翌朝には片耳がほとんど音が聞こえず塞がった感覚だった。耳鼻科に行って受診したところ突発性難聴と診断を受け治療をはじめることになった。どのような治療を受けたのか。そのときわたしの難聴はどの程度だったのか。そして治療を受けどう変化したのか。

治療は1週間の通院点滴と三食後の服薬。点滴はソル・コーテフ(ステロイド剤)を使う。点滴初日、2日目は500mg。3、4日目は300mg。5、6、7日目は100mgの投与だった。1週間の点滴のなかで徐々に投与量を減らしていく。食後の薬はアデホスコーワ顆粒(血流をよくする薬)とメチコバール錠(抹消神経のはたらきをよくする薬)。それとラベプラゾールNa錠という胃の薬。点滴の副作用で胃が荒れることがあるということで予防的に1日1回夕食後に服用した。

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聴力を調べるには聴力検査を受ける。1人用カラオケみたいな狭いブースに入りヘッドホンをつけていろんな高さの音、大きさの音を鳴らして聞こえているかチェックする。これが「標準純音聴力検査」だ。1週間の点滴と服薬の治療を続けながらこの検査を4度受けた。この検査では結果がオージオグラムというグラフで示される。

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引用元:オージオグラムの見方と、身体障害者手帳の基準となる平均聴力の算出方法

横軸は音の高低で、グラフが下がるほどその高さの音が聞き取りにくいということになる。わたしが突発性難聴を発症してから1週間の聴力変化がこちら

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一番上のXマークのグラフは1日目の左耳(正常)のもの。○マークの4本が右耳のもの。一番下1日目の右耳は一部が70dbを上回り高度難聴の域だったが1週間で正常域まで回復した。20dbを下回ると正常の聴力の範囲とされる。


音の高さ別に聴力を調べるオージオグラムを元に平均聴力(聴力)が出せる。

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引用元:一般社団法人 人間生活工学研究センター

1日目の左耳(正常)の聴力は5db。右耳は72.5dbだった。聴力71-90dbは耳元で大きな声で話されても、音は聞こえるが何言ってるかは分からない程度の高度な難聴だ。突然片耳の耳鳴りがしてこれくらい音が聞こえなくなるのがわたしの突発性難聴のはじまりだった。

3日目に検査を受けたときの右耳の聴力は51.3dbまで回復していた。聴力41-55dbは普通の距離での会話は難しいが耳元で話してくれたら認識できる程度の中度な難聴だ。回復したとは言えない状態だったが1日目のことを思うと音が聞こえる感覚があり、改善してることが嬉しかった。

4日目での検査では右耳の聴力は33.8dbだった。聴力26-40dbは騒音や距離があると会話が聞き取りにくいぐらいの軽度な難聴となる。音の違和感や聞き取りにくさはあるが1日目に比べると劇的に回復している感覚だ。耳鳴りは続いているが聴力の回復とともに耳鳴りは小さくなっている。

7日目での検査では右耳の聴力は12.5dbだった。聴力25db以下は正常の聴力だ。耳鳴りは静かな場所でいると分かるぐらいまでの小ささになっている。日常の音の中にいると分からない。右耳の違和感はなくはないという程度だ。


突発性難聴は原因不明で1/3は治療を受けても回復しないという。わたしの場合は幸運にも1週間で聴力を正常の範囲まで回復させることがきた。点滴通院は1週間で終わったが耳鳴りが残っているのでアデホスコーワ顆粒とメチコバール錠を追加で1週間分処方された。これからは2つの薬を飲みながら日常生活を過ごし聴力の100%回復と耳鳴りが消える完治を目指す。

[追記]
7日目から1週間あけて聴力検査と診察を受けた。9、10日目あたりまでは耳鳴りがわずかに残っていたが気づいたら消えていた。検査結果はこちら

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Xマークが左耳。○マークが右耳のグラフ。完全に一致!完治!おわり!

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