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ついにブーム減速か?中国の国産・輸入ワイン事情

輸入品に価値を感じる中国でワイン消費が減速

中国ではワイン消費が拡大していました。
主にヨーロッパからの輸入ワインが中心ですが、
米国からの輸入も1%ほどあります。

しかし、最近はトランプ政権の報復関税によって、
アメリカのワインについては合計106%の税金がかけられています。

日本でも評価される米国ワインが中国で消費されにくい状況が、
中長期的に続けば中国のワインブームも冷え込む可能性はあります。

一方でオーストラリアとは緊密な関係を築く中国ですから、
ワインに関してもオーストラリアワインの輸入は拡大しつつあります。

またニュージーランドやチリとも二国間貿易協定を締結しており、
これらの国のワイン輸入はますます拡大するでしょう。

中国はドイツよりもワイン生産量が多い

中国といえば白酒か紹興酒、もしくは青島ビールというイメージですが、
実際中国はワイン大国と言っても差し支えありません。

なんと南アフリカやオーストラリアよりもワイン生産量が大きい。
なんとチリよりもワイン生産量が多いのです。

それもそのはず、ぶどう生産量で言えばフランスよりも多いんです。

土地が非常に広いので米国とほぼ肩を並べるぶどう生産量ですし、
ワインについても国内製造が進んでいます。

ちなみに味については私の飲んだワインに関して言えば、
非常に微妙です。

消費者も国内ワインよりも輸入ワインを評価するところがあります。

これから国内のワイナリーが力をつけていくと、
日本のように欧米と肩を並べるおいしいワインも出てくるでしょう。

中国ワインメーカーも国産ワインのマーケティングに注力

中国メーカーも手をこまねいているわけではありません。

中国国産ワインは安いイメージがついていますが、
中級品から高級品のワインのブランドイメージを作るために、
マーケティングにもかなり力を入れているようです。

また、ワイン博物館やワインテーマパークなどもあり、
中国がワインの生産地であることを広く紹介しています。

また、北京からはワイントレインが運行しており、
ワインの産地である寧夏まで郷土料理とワインが振る舞われます。

まだまだ、国産ワインは評価が低いのが現状ですが、
すでにワイン生産大国である中国が、
近代的な製造方法を導入して質を高めていくことは間違いありません。

私も中国ウォッチャーとして中国ワインについても、
これからガンガンチェックしていきたいと思っています!

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