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初めての多肉植物を育てるコツをシンプルにお伝えする

多肉植物歴6年でありながら、なかなかうまく育てられなかった私が多肉植物を育て始めた頃に知りたかった育成のコツをご紹介します。

対象者はガーデニングが趣味の方や広いベランダがある方というよりは、以下のとおりです。

  • かわいい多肉植物をつい買ってしまった方

  • 多肉植物を初めて育てる方

  • 広いベランダや庭のない方

  • 都会に住んでいて多肉植物を育てたい方

多肉植物とは?

多肉植物と一言に言ってもたくさんあります。サボテンも多肉植物と言えるかもしれませんし、よく見るのはアロエ属の多肉ですね。あまりに庭先に溢れているので、そこまでかわいいかというとそうでもない気がします。

他にもエケベリア属、セダム属、クラッスラ属、センペルビウム属で流通している多肉植物の全体の7割は占めているのではないかと思います。

下の画像のようなお花みたいな葉っぱなのがエケベリア属やセンペルビウム属の多肉植物だと思って良いでしょう。中にはそれぞれ掛け合わせて作られた新しい品種というのもたくさんあります。

また、クラッスラ属でよく見かけるのは「金のなる木(クラッスラ・ポルツラケア)です。一言に金のなる木とされていても、見た目が似ているだけで実はいろいろな種類があります。

エケベリア属の多肉植物

「多肉植物を増やしたい」「栽培したい」という話になるとそれぞれに適した育て方というものが当然あるのですが、今回の記事の趣旨としては、まず「枯らさず長く楽しむ」ということに重きを置いています。

具体的に言えば、「平日は仕事に忙しく、帰宅後息抜きに可愛らしい多肉植物を愛でる都会の会社員」というようなイメージです。より詳しく知りたいという方はおすすめのコンテンツをご紹介しますので最後まで読んで下さいね。

思っているよりは光を当てる

実は多肉植物を育てるに当たり、一番簡単そうで難しいのは「ひかり」です。というのも、私も狭い部屋で育てているのでよく分かるのですが、日当たりの良い家というのは都会ではなかなかありません。

マンションなどでは多くは一面採光ですから、これがたとえ南向きであったとしても、唯一の採光面である窓際に多肉植物を並べるということはなかなかできないと思います。

ですから、どんなプロが「光をしっかり当ててください」と言われても、現実的には不可能であることすらあります。多くの方は机の上や、そこそこ明るそうな場所においておくのですが、大抵の場合室内では十分な光量が得られません。

多肉植物を可愛いと思って、ひと鉢買ってみたばかりの人にとってみたら、インテリアとして買ったのに好きな場所に置けないので面倒くさくなって、結局世話できずあまり可愛くなくなります。

可愛くなくなりますというのは「枯れる」というのもそうですが、光が少ないとどうなるのかというと「徒長」しはじめます。徒長のイメージとしては、こんな感じです。

徒長に近い多肉植物

徒長というのは「ぎっしり葉が詰まっている状態ではなく、ひょろひょろと伸びてしまうこと」です。徒長は高温、弱光、多湿、多窒素条件下で発生します。光が少ないところ(室内)で育てると、たとえ水をあげていたとしても徒長しやすくなってしまうのです。

結局、光を十分に確保できなければ多肉植物をうまく、可愛いまま育てるということは難しいので、うまく育たないという方はせめて数時間でも光が差し込む窓辺に置くなど意識してみてください。

「うちは日当たり悪いけどなんとか育てたい!」という人は植物用の光源を購入して昼間はしっかりライトを当ててあげてくださいね。

ただ、自分の場合は徒長させてしまっても、次はしっかり育ててあげようと前向きに考えています。

多肉植物によって必要な光の量が異なるので初めてだと、暗すぎたりすることも多いですが、そこからまた、葉挿しや切り戻しという新しい技を磨けばより多肉植物を楽しめますよ。

水をあげすぎない

水やりも難しいと言われますが、多肉植物の場合「鉢の中の水が乾いたらあげて良い」と考えるといいと思います。

そこまで頻繁に確認しなくても良いです。多肉植物に関して言えば、水をあげすぎるよりはあげないほうが良いからです。

何日に一回水をあげなければならないと思って面倒くさくなるよりは、「あ、しわしわになってるからあげよう」という気持ちでいてください。

見た目に惹かれて植物を手に入れた人の中には、お世話をすることが楽しみになるかどうかというのはまだわからない方も多いと思います。

まずは見た目が好きで買った多肉植物をなるべく長く生かすためにどうしたらよいかと考えたら、まずは水はあげないほうが良いです。

そうは言っても、まったく何ヶ月も水をあげないと当然元気がなくなります。しかし、そのレベルになればどんなに植物を見たことがない人でもあきらかにしなしなになるので誰でもわかります。

ただ、この放置型の育て方はズボラな我々にとっては嬉しいのですが、植物にとっては少し過酷です。何ヶ月も放置してカラカラになった多肉植物にいきなり水をあげると、徒長する原因にもなります。

ですから、やはりできれば、乾燥した状態の鉢を持ち上げて重さを感じておき、水をあげて下から水が出てきたときの重さをまた感じておき、乾燥した状態にもどったとおもったらまた水をたっぷりあげる方法が一番簡単です。

室内では土が乾燥しにくいので、特にあげすぎに注意してください。

蒸らさない

日当たりが大切と言いましたが、日当たりは抜群でも水をあげすぎたり、暖房の近くにおいていたりするとどうなるかというと、多くは「根腐れ」して枯れてしまいます。

根腐れしてしまうと多くの場合助かりません。蒸らさないためには、やはり「光のよく当たる場所」に置くということと「水をあげすぎない」ということが大切です。

そうなりやすい理由として、多肉植物の多くは「乾燥地帯」に生息しているため、ある程度温かいということは必要ですが、水が多すぎるとそれは「熱帯地域」という全く別の環境になってしまうのでNGです。

例えばリトープスの故郷である南アフリカの気候と東京の気候を比べてみると、気温はほとんど同じか、むしろ夏は東京のほうが暑いと言えますが、降水量が東京の半分以下であることがわかります。

https://www.ryoko.info/Temperature/safrica/capetown.htm

土はひとまずそのまま

多肉植物を購入したとき、ヒトハチさんのように購入すると植え替えてくれるお店であれば、1,2年は植え替えが要りません。ホームセンターや多肉植物専門店で購入したものも、意外とそのままでも育ちます。

植え替えの判断は「植物が鉢からはみ出んばかりに成長しているかどうか」で考えると簡単です。あふれるくらいもりもり成長している多肉植物は健康ということですから、大きく育てるのであれば一回り大きな鉢に植え替えます。

植え替えは元気のある成長期の4月から7月までの間に植え替えるのが理想ですが秋口でもOKです。室内で温度がある程度一定であれば年中大丈夫です。

室内や都会で育てるのであれば、なるべく「水はけの良い土にする」ことで水をあげてもすぐに乾きやすくなり根腐れさせる可能性を減らします。

具体的に言えば細粒の赤玉土や鹿沼土のみで育てることもできます。しかし、やはりそれではあまりに水はけが良すぎて、成長はあまり早くありませんし、頻繁に乾くようであれば(日当たりがよければ)7日に一回程度水をあげることになるかもしれません。

普通に育てるなら市販の土である程度水はけの良さそうなものを選びます。ひとまず買ってきたままでもOKです。土を気にするより、日当たりと乾いたら水をあげるという約束のほうが大事です。

おすすめのサイト・YouTube

多肉植物の種類を調べたいときは、多肉植物生産者さん「カクトロコ」さんの多肉植物図鑑がおすすめです。

癒やし系多肉生産者pukupuku tanikuさんもおすすめです。

ということで、今回は初めての多肉植物を「枯らさず」育てるポイントとしをご紹介しました。とにかく、「光」「水」「乾燥」をしっかり意識するだけでかなりうまく育つと思います。

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