風花雪月初見記17【メインストーリー:鉄血の鷲獅子】
【前回のあらすじ】
ミルディン大橋を制す。同盟内の風向きは親教会の流れに。
【グロンダーズ大同窓会】
あの……絶対イヤですけど。
学生時代三つ巴の模擬戦をやって、みんなの実力が見えて、すごく楽しくて、終わってからも気持ちのいい宴が見られて……。あの……いい思い出なんです。
そこに帝国軍も王国軍(残党)も集まるって? 勘弁してほしい。私はね、既に2人生徒を殺してるんですよ。できれば誰も出てくるな。
わーーーーん!
もうどうしようもないんだね……知ってたけど。
エーデルガルト、「残念だ」ってことはみんなへの情がまだ残っていたりしますか? とても修羅の顔には見えないのですが……。話とか……あの、全然聞くけど……。
対してディミトリ、君はあまりにも変わってしまったように見えます。なにが、なにがあったんですか。学生時代、ガルグ=マクが帝国からの強撃を受ける少し前くらいから彼の様子はおかしかったように感じますが……。5年、先生が不在にしていた期間に変わってしまったならともかく、兆候が出てたってことは、止められたってことですか……? こんな殺戮マシーンになる前に。
そして、ある意味一番変わっていないのがクロード。彼は今も昔も同じ野望を見続けているからでしょうか。こうなってしまっては仕方ないとは言え、彼が見たい景色には帝国軍も王国軍も居たはずだ。
当時と同じように一言も発さずに兵を動かすのが本当に……変わったものと変わらないものの対比で悲しいです。
嫌ですけど……。
とりあえず、ウチにはスカウト組もおりまして、その子たちが少なくとも元クラスメイトを倒すことがないように用兵します。別に思いやりとかではなくて、士気が下がって以降の戦闘に支障をきたすと困るからです。なんか、そういうのは灰色の悪魔にやらせます。本人が討ちたがっていると判断した場合はこの限りではありません。
灰色の悪魔〜〜〜〜
ドゥドゥーを討ち損ねました。関係ないけど、この撤退の仕方も戦国無双を感じさせますね。
ごめん……。
どう考えてもこうなる前に打つ手があったと思うけど……、こうなってしまったらもうね……。
エーデルガルトに並々ならぬ執着があったようだし、誘導して2人を戦わせた方が良かったかもしれない。何というか、浮かばれない。
…………
エーデルガルト、まだ『先生』って呼んでくれるんですよね。期待しちゃうだろ、やめろよ……。
あークロード、おまえ安心する。
自分も心穏やかじゃないだろうに、兵全体の士気を考えて行動できるところ、若造にしては出来過ぎな将じゃないか? 一兵卒にしてみれば、別に知ったことじゃないしね。かつての級友がどうとか。だからここはこれでいい。勝鬨を上げないといけない。
余談ですが、クロードがバルバロッサに進化しました。白いドラゴン良く似合ってる。
思い出がある分、色々と辛い戦いになりましたが、とりあえずは試合終了です。
集合ー!! ミーティング!
こういうの、好きですね。リアルなお話だ。
派手な英雄譚も大好きですけど、こういうのも好きです。同盟軍はこういう、地に足のついた軍なんだね。
このふたりも大好きさ……。
マリアンヌ、成長したねえ。ヒルダも、なんだかんだそういうとこ変わってなくて嬉しい。
ヒルシュのこういうところに助けられている面は多々あります。誰も死なせないぞ……!(カジュアルモードプレイヤーによる口だけ一丁前な心意気)
—17日目おわり—