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スピッツ歌詞考察(第25回)夢追い虫


【基本情報】

夢追い虫
作詞:草野正宗 作曲:草野正宗 編曲:スピッツ&石田小吉
4分38秒

<リリース日>
2001年10月11日(24thシングル)

<収録アルバム>
色色衣(2004年3月17日リリース スペシャルアルバム)
CYCLE HIT 1997-2005 Spitz Complete Single Collection(2006年3月25日リリース)

<タイアップ>
映画『プラトニック・セックス』主題歌
フジテレビ系ドラマ『プラトニック・セックス』主題歌

<備考>
「CYCLE HIT 1997-2005 Spitz Complete Single Collection」 の初回盤ボーナスディスクに、一部の歌詞やブレイクの長さが異なり、最後のサビも一回のみとなる「early version」が収録されている。

【MUSIC VIDEO】

【歌詞】

歌詞は下記のサイトでご確認いただけます。

【考察】

笑ったり泣いたり、そんな当たり前の生活を二人で過ごせたら幸せだ。
最高だね!

決して美人じゃないし、特技があるわけでもないし、頭も良くないけれど、“君”が好きだ。
この先、外見や内面が変わっていくことがあっても、ずっと好きだろう。

夢に見たあの場所(=結婚式場?)に立つ日まで、僕らは少しずつ進んでいく。

イヤになるほど、エロいことばかり考えてしまう。
当たり前の生活を夢見ているのであれば、それはおかしなことかもしれないが、正直なところです。
大真面目ですよ?

夢に見たあの場所(=結婚式場?)に立つ日まで、僕らは少しずつ進んでいく。

“僕”は命短きちっぽけな“虫”みたいな者です。
つまり、弱っちいヤツということを言っています。
喜びも悲しみも“君”と共にしたい。

誰もが「幸・不幸を人と比べるな」と言うけれど、夢に憧れ、夢に裏切られては、傷つかない方法を身につけて乗り越えてきた。
僕たちはこれからどうすればいいかな?

夢に見たあの場所(=結婚式場?)に立つ日まで、僕らは少しずつ進んでいく。

夢で見たあの場所(=結婚式場?)に立つ日まで、命を削りながら生きていく。
「あくまでも」は、「絶対に成し遂げてやる!」という強い意志をあらわしていると思われます。

「夢」ではなく「ユメ」と表現しているのは、結婚といった現実的な「夢」ではなく、もっと非現実的な、或いは抽象的で漠然とした「夢」をイメージしているからかもしれません。

飯島愛の自伝「プラトニック・セックス」の主題歌であり、「エロ」というワードが出てくるため、「性」がテーマの曲であることを強く感じるところですが、「命短き」や「削れて減りながら」というように、「死」を連想させるワードも出てきます。
そして二人で生きていくことを望んでいるため、テーマとしては「生」「死」「性」含む、人生のすべてでしょう。

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