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スピッツ歌詞考察(第73回)ニノウデの世界


【基本情報】

ニノウデの世界
作詞:草野正宗 作曲:草野正宗 編曲:スピッツ
4分31秒

<リリース日>
1991年3月25日(1stオリジナルアルバム「スピッツ」)
1991年6月25日(2ndシングル「夏の魔物」カップリング)
※「スピッツ」からシングルカット。

<収録アルバム>
スピッツ(1991年3月25日リリース 1stオリジナルアルバム)

【MUSIC VIDEO】

【歌詞】

歌詞は下記のサイトでご確認いただけます。

【考察】

冷たくって柔らかな
二人でカギかけた小さな世界
二人きりの小さな部屋に鍵をかけ、冷たくて柔らかな肌に触れる。

かすかに伝わってきて
縮んで伸びてフワリ飛んでった

伸びたり縮んだりがかすかに伝わってきて、押したら戻されてフワリと飛んでいくみたいな感触だった。

タンタンタン それは僕を乗せて飛んでった
タンタンタン それは僕を乗せて飛んでった
それはあまりにも気持ち良くて、“僕”は完全に飛んでった。

ああ君の そのニノウデに
寂しく意地悪なきのうを見てた
“君”のその柔らかい二の腕を想像しては、「きのう会えなくて寂しかった」と意地悪な想いをぶつける。

窓から顔出して
笑ってばかりいたら こうなった
窓から顔を出して、「また“君”の二の腕に触れたいな」とニヤけてばかり。
気づけばこの有り様だった。

タンタンタン そして僕はすぐに落っこちた
タンタンタン そして僕はすぐに落っこちた
そして“僕”は恋に落ちていた。

しがみついてただけの あの日
おなかのうぶ毛に口づけたのも
思い出してはここで ひとり
煙の声だけ吸い込みながら
“君”の二の腕に執着していたあの頃。
おなかのうぶ毛に口づけたことも思い出し、誰にも言えず一人悶々としていた。

なんにもないよ 見わたして
ボーッとしてたら何故 固まった
でも今は、あたりを見渡してもなんにもない。
ボーッとしてたら、なぜかアソコが固くなっていた。

タンタンタン 石の僕は空を切り取った
タンタンタン 石の僕は空を切り取った
石のようにアソコが固くなった“僕”は、“君”の二の腕の感触を思い出して一人で処理するしかなかった。

登場人物は、主人公の“僕”と、二の腕が冷たくて柔らかい“君”です。
二人は密室で肌の触れ合いをしており、おなかのうぶ毛に口づけるなどのプレイもしています。
“僕”はその時の感触がよっぽど気持ち良かったのか、“君”の二の腕がずっと忘れられないようです。

おそらく“君”は、“僕”のお気に入りの風俗嬢です。
しかし今はもう辞めてしまい、“君”の二の腕に触れることはできなくなってしまったのでしょう。
「なんにもないよ 見わたして」は、お店で“君”を探しても、写真がなくなっていたということです。
仕方がないので、あの時の“君”の二の腕の感触を思い出しては、石のように固くなったアソコを一人で処理する“僕”なのでした。

というわけで、テーマは「性」です。

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