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スピッツ歌詞考察(第85回)鈴虫を飼う


【基本情報】

鈴虫を飼う
作詞:草野正宗 作曲:三輪徹也 編曲:スピッツ
4分48秒

<リリース日>
1991年11月25日(2ndオリジナルアルバム「名前をつけてやる」)

<収録アルバム>
名前をつけてやる(1991年11月25日リリース、2ndオリジナルアルバム)

【MUSIC VIDEO】

【歌詞】

歌詞は下記のサイトでご確認いただけます。

【考察】

テーマが「性」であると仮定して、アホみたいな下ネタ考察となっていますが、どうか寛大な心でお読みください。

天使から10個預かって
小さなハネちょっとひろがって

天使のビデオを10本借りた。
楽しみが増えて、ちょっとワクワク。

膝を抱えながら 色のない窓をながめつつ
もう一度会いたいな あのときのままの真面目顔
膝を抱えながら色気のない窓を眺めつつ、もう一度あの子に会いたいなと真剣に考える。

鈴虫の夜 ゆめうつつの部屋
鈴虫の夜 一人きりゆめうつつの部屋
鈴虫の鳴き声のようなあえぎ声を聴きながら、夢うつつで過ごす夜。
一人きりで部屋にこもり、鈴虫の鳴き声のようなあえぎ声を聴きながら、夢うつつで過ごす夜。

前うしろ前 転がった
なぜだろうまだ気になった
乗り換えする駅で汚れた便器に腰かがめ
そいつが言うように 見つけた穴から抜け出して
前から後ろから、そしてまた前から攻められて、転がった。
なぜだかそのシーンが気になって、何度も巻き戻して見た。
乗り換えする駅でトイレに入り、汚れた便器に腰をかがめて、そのシーンを頭に浮かべて現実逃避した。

鈴虫の夜 ゆめうつつの部屋
鈴虫の夜 一人きりゆめうつつの部屋
鈴虫の鳴き声のようなあえぎ声を聴きながら、夢うつつで過ごす夜。
一人きりで部屋にこもり、鈴虫の鳴き声のようなあえぎ声を聴きながら、夢うつつで過ごす夜。

油で黒ずんだ 舗道に へばりついたガムのように
慣らされていく日々にだらしなく笑う俺もいて
舗道にへばりついてる油で黒ずんだガムのように、底辺のような日々を過ごしていても、だらしなく笑ってる“俺”がいる。

鈴虫の夜 ゆめうつつの部屋
鈴虫の夜 のどぼとけ揺れて
鈴虫の鳴き声のようなあえぎ声を聴きながら、夢うつつで過ごす夜。
鈴虫の鳴き声のようなあえぎ声を聴きながら、生唾をゴックンしている夜。

鈴虫の夜 ゆめうつつの部屋
鈴虫の夜 一人きりゆめうつつの部屋
鈴虫の鳴き声のようなあえぎ声を聴きながら、夢うつつで過ごす夜。
一人きりで部屋にこもり、鈴虫の鳴き声のようなあえぎ声を聴きながら、夢うつつで過ごす夜。

主人公の“俺”には、もう一度会いたいと思いを寄せる子がいます。
しかし実際に会うことは難しいので、代わりに天使のビデオ(=AV)を10本借りて、部屋にこもって一人きりで見ることにしました。
ちなみに、天使から預かったものが鈴虫ではなくAVであると考察した理由は、鈴虫だと「10個」ではなく「10匹」になるはずだからです。
「10個」と表現していることから、何かを鈴虫に見立てていると推察するのが自然でしょう。
そして一人きりの部屋で、好きな子と重ね合わせて夢うつつで見るものといえば、AVしかありません。
(まあ、ビデオも「10個」じゃなくて「10本」なんですけどね。そこらへんはご愛敬ということで…)

“俺”の部屋は壁が薄く、あまり大きな音は出せない環境なのでしょう。
ボリュームは低めにしているため、あえぎ声が鈴虫の鳴き声のように聞こえます。

ええ、実際はそんな歌詞じゃないでしょうよ。
わかってますよ、それくらい…

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