マイナポイント事業とマイナンバーカード #5

株式会社リュディアです。引き続きマイナポイント事業マイナンバーカードについてまとめてみたいと思います。

前回までの マイナポイント事業とマイナンバーカード に関するまとめへのリンクは以下を参考にしてください。

今回は年代別、男女別のマイナンバーカードの普及率についてみてみます。データは総務省の以下のページにあるマイナンバーカード交付状況(令和3年11月1日現在)を使いました。

年代別、性別の人口分布から見ていきます。グラフと表を以下につけます。

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よくあるグラフですね。少子化が目で見える恐ろしいグラフです。今は少子化の問題は置いておきます。70~74歳と45~49歳に人口のピークがあります、いわゆる第一次ベビーブーム、または団塊の世代と呼ばれる年代と、第二次ベビーブーム、または団塊ジュニアと呼ばれる年代です。

では次に年代別、男女別のマイナンバーカード普及率を見てみます。人口分布と同じようにグラフと表を以下につけます。

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年代別、性別のマイナンバーカード普及率を見てもよくわかりませんね。以下に疑問点をあげてみたいと思います。

1. いわゆる定年以降の 60 歳付近を境にして男性のみマイナンバーカード普及率が急激に上昇する。特に 90 歳以上の男性に特化すると全年代の中で最もマイナンバーカードの普及率が高い。

2. 逆に女性では定年以降の 60 歳付近を境にして急激にマイナンバーカード普及率が低下する。他の年代では男女の普及率が概ね同じ傾向を示しているが75歳以降では男女で大きな差異が発生している。

3. 男女とも 40代のマイナンバーカード普及率が低い

皆さんはどのように感じられましたか。年代別に人口も違うのでマイナンバーカードの普及率でみること自体がよくないのかもしれません。実際のマイナンバーカード交付枚数で見てみましょう。交付枚数を縦棒グラフで左軸に、普及率を折れ線グラフで右軸に示しています。

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交付枚数で見るとやはり人数の多い 40 代が多いのですよね。ただ全体の人数が多いので普及率でみると低く見えてしまうということですね。

また高齢男性の普及率が異常に高いのも高齢男性の数が少なくなってくるからということなんですね。発行枚数で見ると高齢女性の方が大きいですが、普及率でみると男性の方が高くなります。実際 85 歳を超えると男女の人口比が大きく崩れ、女性数が圧倒的に多くなるのでもはや年代別普及率という指標が意味をなさない領域に入っていると考えるべきでですね。

では、ごきげんよう。




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