2023年版情報通信白書より #4 ~ インターネット上での偽・誤情報の拡散等(後半)

リュディアです。2023年7月4日に総務省が2023年「情報通信に関する現状報告」(2023年版情報通信白書)を公表しました。少しずつ内容を見ていき皆さんとも要点だけ共有したいと思います。

今回も2章3節のインターネット上での偽・誤情報の拡散等を見てみます。前回は用語だけでしたので今回はデータを見ていきます。皆さんもネット上のコメントや投稿を見て不愉快になったことがあると思います。自分に対してのものでなくても、誰もが見ることのできる場でなぜこのような言い方をするのか、と思う時がありますね。

他人を傷つけるような誹謗中傷に関するアンケート結果を見てみましょう。確かに Twitter と Yahoo 知恵袋とニュースのコメントは有名ですね。最近は訴訟になることも多いですが、抑止力になってる感じはないですね。

次にネット上で最新のニュースを知りたいときの方法論についてのアンケート結果です。日本だけがニュースサイトやニュースアプリから情報を得る比率が高いですね。何でしょうか?

しかし信用しているニュースサイトやニュースアプリの中でユーザの嗜好を分析し「あなたの好きそう」なニュースが優先的に表示されていることは気づかないかもしれません。これがフィルタリング・バブルの一つですね。しかし日本人は自分の嗜好にあわせてニュースが表示されているという認識が低いです。

このグラフで見ても自分の嗜好にあわせて情報が表示されていることを知っている人が43%程度です。米国、ドイツ、中国では80%以上の方が認識しているのにです。しっかりしないといけませんね。

また SNS等で自分の考えに近い意見や情報が表示されやすいことに対する認識の有無についての調査結果をつけます。いわゆるエコー・チェンバーですね。ここでも日本人の認識は低いです。日本人だけ年齢別のグラフがありますが特に50以上の年齢層では認識率が低いです。仕方ないと言えば仕方ないのですけど、そういう人たちが大きな声で会話しているのを見るとなかなか厳しいものがあります。

最後に偽情報に対するファクトチェックについてです。ファクトチェックを知っているかどうかの認知度のアンケート結果です。日本とフランスが低いですね。

日本にも日本ファクトチェックセンターがありますので、怪しいと感じるニュースがあるときにはぜひ見てください。

某新聞社出身の方が多数を占めており、日本ファクトチェックセンター自体がチェック可能なのか、と言われていますが。

では、ごきげんよう。

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