G検定 LAWS 自律型致死性兵器システム

株式会社リュディアです。G検定対策として LAWS (Lethal Autonomous Weapon System)、日本語で自律型致死性兵器システムについてまとめてみたいと思います。

2020年段階では現存しないものとされており、ジュネーブ国連本部で規制の検討が行われています。名前の通り自律的な動作が可能で致死性のダメージを与える兵器ということなので、LAWS が現実のものになると戦争の概念が覆されるレベルの問題です。

ここで自律的に動作する兵器に対する規制とはどういうことか?と思いませんでしたか。自律的とは言っても最初に紛争地に向かうためにLAWS を起動する、あるいは指示を出すのは人間です。また機械学習に基づく動作をするとしても思わぬ動作を行う可能性があり、その場合に停止させることができるのも人間のみであるはずです。このように自律的とはいえども人間が制限をかけるべきという前提で国連本部では規制の検討が行われています。

ディープラーニングによるソフトウェア部は想定外の動作も考慮すべきではありますがそれなりの動作レベルになっているように思いますが、兵器を形作るハードウェアはどうなのでしょうか?戦地で自由に動き回れるロボットができる前に我々の日常的でロボットが見られるようになるのが先とは思いませんか?ロボットが人間のように二足歩行するためには長い時間を要しました。走るまでさらに長い時間が必要でした。Honda の ASIMO をTV CM で初めて出てきたときは驚きました。

ドローンや無人飛行機のような兵器は今も現実のものとして存在します。無人で飛行していても周囲の様子を人間がモニターしていたり、人間がリモコンのように操作しているものもあります。これは迎撃を受けた際に自分たちの仲間のダメージを避ける観点かはら有効です。しかしそれだけです。LAWS と言われたときに現在の無人ドローン兵器や無人飛行兵器を頭にイメージしないようにしてください。

ソフトウェア的にもハードウェア的にも、いずれ殺人兵器と呼ぶに抵抗の無いものが生まれることは間違いないでしょう。いつかくるその時代に向けて規制の準備が始まっている、と理解すればよいと思います。

では、ごきげんよう。


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