G検定 / 統計検定 標本調査 #2

株式会社リュディアです。新しいG検定のシラバスにも追加されていた統計検定対策まとめです。今回は標本調査の続きとして乱数についてまとめてみます。

過去の標本調査のまとめについては以下を参照してください。

今回は単純無作為抽出で利用する乱数についてまとめます。今はコンピュータで発生させることがほとんどですが昔ながらの方法も検定で問われることがあるので3つの方法をまとめておきます。

乱数表を使う方法

中学か高校のときに数学の教科書の後ろについてたのを覚えてますか?私たちの時代は確率、統計はおまけみたいな扱いだったのでほとんどやっていませんので乱数表についても授業で扱った記憶はありません。乱数表とは以下のようなものです。

乱数表は 0 ~ 9 までの数字をランダムに並べた表です。どの部分を利用しても 0 ~ 9 の数字が等確率で出現するように作られています。一例として以下のステップで乱数表を簡単に使えます。全部で10個のランダムな数字が必要であると仮定します。

1. 乱数表の中から数を1つ選ぶ
2. 1 で選んだ数字を基準にしいずれかの方向に並ぶ10個の数字を取り出す

これで10個のランダムな数字の列、つまり乱数列を作ることができます。

乱数さいを使う方法

乱数さいというのは乱数さいころと考えてください。通常のサイコロでは 6面体 = 正方形ですが乱数を発生させるには 0 ~ 9 までの目をもつサイコロが必要になります。ただし正十面体というのは存在しないので通常は正二十面体の各面に 0 ~ 9 までの数字を 2回ずつ使ったさいころを使います。以下のリンクに乱数さいの写真もあるので参考にどうぞ。

あとは必要な乱数の個数に達するまで乱数さいを振るだけですね。

コンピュータを使う方法

最後に現実的な方法として PC 上のエクセルを使う方法を記載しておきます。RAND( ) と RANDBETWEEN( ) を使う方法を知っていれば十分だと思います。RAND( ) は 0以上、1未満の小数を返します。呼び出すたびに次の乱数を生成するので簡単に使えます。数字の範囲を変更したい場合は乗算と組み合わせてください。

RANDBETWEEN( 最小値, 最大値 ) は最小値、最大値を指定してその範囲内の乱数を返す関数です。生成される乱数には最小値、最大値も含まれます。

乱数を使う場合には必ずテストをすべきです。例えば最小値、最大値を指定しているが本当にそれらの数字も発生されているのか、発生させた乱数の分布が一様になっているのか、ということは必ず確認する習慣をつけてください。

G検定 / 統計検定 標本調査に関するまとめの続きは以下からどうぞ。

では、ごきげんよう。


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?