半導体産業について #9 設計会社 #1

株式会社リュディアです。今回も引き続き半導体産業についてまとめてみます。

前回までの 半導体産業についてのまとめ へのリンクは以下を参考にしてください。

今回から設計会社についてまとめてみます。シリコンファンドリーを利用するのはこの設計会社の一部になります。設計会社は大きく2つにわけることができます。1つはファブレス半導体企業、他方は設計受託会社です。さらにファブレス半導体企業は半導体そのものを外販する会社と、半導体を自社製品に使う会社の2つに分類可能です。例とともに記載すると以下のようになります。

ファブレス半導体企業
 半導体そのものを外販(AMD、メディアテック、クアルコム、NVIDIA、ブロードコムなど)
 半導体を自社製品で使用(アップル、Google、アマゾンなど)

設計受託会社
 設計自体を受託する会社(GUC、AlChip、ソシオネクストなど)

半導体は開発や製造に膨大なコストと時間が必要となるため、一時期、米国でも半導体は購入するものという意識が広まったこともあります。ベンチャーキャピタルのような投資家も半導体は立ち上がるまで時間がかかるため投資しないと言われていた時期もありました。しかしプラットフォーマーと呼ばれる巨大企業が自社の付加価値を増大するため半導体を社内開発するようになりました。例えばアップルの Aシリーズ、Google の AI向けチップ Tensow flow チップなどが代表です。

また巨大なデータセンターを運営するアップル、Google、アマゾンなどはデータセンター向けのチップも社内開発していると言われています。例えば以下のニュースはアマゾン独自開発のプロセッサのニュースです。

以下のニュースは 2021年第三四半期の IC Design Companies、つまり半導体設計会社の売上上位10社です。アップル、Google、アマゾンなどは半導体自体を外販しないのでこの中には入ってこないことはわかりますね。

次回は2021年第三四半期の上位10社について見てみたいと思います。

半導体産業について に関するまとめの続きは以下からどうぞ。

では、ごきげんよう。


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