高性能GPUの対中輸出禁止は中国のスタートアップにプラス?

リュディアです。以前に米NVIDIA, AMDの高性能GPU の対中輸出禁止の報道を私どもリュディアでもまとめました。

その後、次のような報道をみかけました。今回の対中輸出禁止は一時的に中国に対してダメージを与えるだろうが、長期的には中国国内でのGPUスタートアップを育てることになるのではという報道です。

確かにこのような側面はあると思います。特にロイターのニュースにある以下の記述が印象的です。

コンピューターサイエンスの教授、ジャック・ドンガラ氏は、これは以前にも見た光景だと語る。「米国は、高性能コンピューターの開発を続ける中国の特定箇所に向けたインテル製半導体の輸出を禁じ、その結果、中国は自前のスパコン向け半導体を開発した」と指摘した。

確かにスパコン性能の最新ランキング June 2022 を見てみると10位までに中国製品が2つ含まれていることがわかります。日本は富岳のみです。

今回の対中輸出の禁止が数年後に吉と出るのか凶と出るのかわかりませんが、少なくとも NVIDIA, AMD にとって短期的に売り上げ、利益が大幅に減少することは確実です。その後、中国国内のGPUスタートアップに世界のマーケットを席巻されるようなことがあれば目も当てられません。今後も注視していきたいと思います。

では、ごきげんよう。

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