オリンピックについて #3

リュディアです。引き続き夏季オリンピックについてまとめていきます。

前回までの オリンピックについてのまとめ へのリンクは以下を参考にしてください。

今回は参加国数と参加人数について見てみます。人数とは書いていますが競技者の人数です。また国の概念が微妙な部分もあるので厳密には国や地域というべきなのですが、このまとめでは国数という言葉を使います。参加国数と参加人数は開催を重ねるごとに増加している、と予測していますが事実を見てみましょう。もちろん政治的なボイコットによる減少は特殊要因として除外します。

まず参加国数と参加人数を表にしてみました。以下を見てください。

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この表をグラフにもしてみました。棒グラフが参加国数で左軸、折れ線グラフが参加者数で右軸です。開催されなかった年は途切れています。

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グラフだと顕著なのですが、実は 1996年のアトランタオリンピック付近から参加国数はほとんど変化していないですね。200国少しくらいで安定推移しています。ちなみに国連に加盟している国の数はご存知ですか?2011年で193か国が国連に加盟しています。実際、組織単位で国として承認する単位が異なるので単純に比較することは難しいのですが驚きました。

参加国数が 1996年付近から安定しているのに対して参加者数が順調に増加しています。しかし国別の参加者数を見てみると頭にぼんやりと浮かべている印象とはかけ離れたものになります。

例えば2021年の東京オリンピックで参加国数と参加者数を見てみましょう。参加者数は 11,420 です。そのうちアメリカの選手は 613人、日本の選手 583人です。この二国を合わせるだけで 1,200人であり全選手の10% 以上を占めることになります。その一方で開会式でも目立つ一国から1名、あるいは数名の参加者という国もあります。

国単位で各種目への参加資格を得ることが必要で、かつその選手が基準をクリアしないと参加できないルールなのですが先進国とそうでない国でのトレーニング環境を考えると出場機会という観点からも平等と言うにはほど遠い印象を受けますね。

実際、オリンピックでのメダル数の比較はよくニュースになりますが、国の人口規模にあわせたメダル数の比較を BBC が行っていました。以下のリンクを見てください。キャプチャー画像もつけておきます。


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何と普段のメダル数比較では見かけないような国が上位に並びます。通常のオリンピックでの国別メダル数の比較と、このメダル数の比較をどのように考えるかは人それぞれだと思うのですが、個人的にはいろいろと考えさせられるものがありました。

夏季オリンピックについて に関するまとめの続きは以下からどうぞ。

では、ごきげんよう。


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