高等学校 情報Iの要点 コンピュータとプログラミング前編 #2
リュディアです。高等学校 情報Iの要点 コンピュータとプログラミング前編をまとめていきます。
高等学校 情報Iの要点 コンピュータとプログラミング前編のまとめへのリンクをまとめておきます。
引き続きコンピュータの構成についてです。今回はメモリとストレージの違いについて明確にしたいと思います。この2つは日本語だとどちらも記憶装置と訳すことができるため混乱している人をよく見かけます。メモリの話をしていそうなのにストレージという用語を使っていたり、メモリとストレージの言葉が混乱したりといった状態です。
まず皆さんが普段意識することの多いストレージから行きます。PCの代わりにスマートフォンでも良いのですが、写真、動画、アプリを保存している場所はストレージです。スマートフォンの場合はフラッシュメモリで構成された SSD と言うタイプのストレージが使われています。ストレージは以下のような特徴を持ちます。
電源を切っても情報は保持される
メモリと比べると大容量だが情報の読み書きに時間がかかる
TVの番組をHDDで録画する装置がありますね?これもストレージの一種です。他に最近は使わなくなってきましたがUSBメモリを使った経験はありますか?あれも一種のストレージです。
最近はPCの世界ではSSDが主流になってきましたが大容量のストレージが必要な場合はHDDを使うことになります。SSDはフラッシュメモリという半導体デバイスを使った Solid State Drive と呼ばれるストレージです。一方、HDDは Hard Disk Drive という磁気ディスクで構成されたストレージです。1TB以上のストレージをつける場合は今も HDDが多いのではないでしょうか?
次にメモリです。メモリはCPUと近いところにあり、ユーザが意識して利用できるものではありません。OSやアプリケーションを開発するプログラマが意識することはあります。ユーザがメモリを意識するのは、例えばPCで同時に複数のアプリを使う、あるいは大きな画像ファイルを扱うときに操作が遅いなと感じるときです。これは作業のためのメモリが不足していることを意味します。先のストレージの特徴と照らし合わせてメモリの特徴をまとめます。
電源を切るとメモリにあったデータは消える
ストレージと比べると小容量だが情報の読み書きは高速
ストレージとメモリのイメージ図を以下につけます。メモリはまさにCPUが動作しているときに必要な情報を置く場所で、ストレージは保存が必要な情報を置いている場所と考えてください。細かい話をしだすと OS のスワップ動作や、一次ファイルの保存などもあるのですがここでは置いておきます。
通常はマザーボードと呼ばれるプリント基板の上にCPUがあり、その近くにDDR DRAM をメモリとして利用しています。最近のPCのメモリサイズは 8GB や 16GB というサイズが標準的ですね。GBはギガバイトの略で 1024 x 1024 x 1024 バイトに相当します。1024は 10の10乗です。一方で最近のPCのストレージサイズは 500GBや 1TBという単位が多いですね。TB はテラバイトと読み GBのさらに 1024倍を表します。
英語をそのままカタカナとして使うので混乱しやすいのですが、メモリとストレージあるいは外部記憶という言葉を明確に区別して勉強を進めてください。ここが混乱していると理解が進まなくなると思います。
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では、ごきげんよう。
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