ゴミの最終処分場の残余年数は短い?#4

リュディアです。東洋経済オンラインにごみを平気で出す人が知らない埋立地の残り年数 最終処分場「残余年数」首都圏30.1年、近畿圏19.6年という記事をみてゴミ問題に興味が出たので引き続き見ていきたいと思います。元の東洋経済オンラインの記事は次のリンクからどうぞ。

前回のまとめで、ゴミの処分は大きくは清掃工場で焼却して体積を減らし、最終処分場で埋め立てるという流れになることは理解いただけたと思います。そして大阪広域環境施設組合が管理、運営する7つの清掃工場と1つの最終処分場も見てみました。

清掃工場で焼却する目的の第一はゴミの体積を減らすことです。日本では最終処分場の場所が限られているので、焼却により少しでもゴミの体積を減らす必要があります。他にもごみを焼却する目的はにおいを分解したり、ばい菌や害虫も一緒に燃やして衛生的に処分することにあります。燃やすことで有毒ガスが出ないのか、と心配する方もおられますが、我々が普通にゴミを燃やすのとは異なり800度以上の高温で焼却するためダイオキシン等の有毒ガスも出ないよう工夫されています。

では焼却処理により体積はどれくらい減るのでしょうか?国立環境研究所のページによると、清掃工場でゴミを焼却することでおおよそ20分の1まで体積を圧縮することができます。さらにその後に溶融スラグ化すれば半分になるので体積は40分の1まで圧縮されることになります。

では北港の最終処分場の状況について見てみましょう。次のページの埋め立て処分実績の令和4年度のPDFを見てみます。

この表を見ると埋め立て処分の100%が、清掃工場の焼却残滓(ざんさい)とのことです。令和4年度3月の段階で残余容量が1,268,383で、年間約60,000 の埋め立てが必要とのことなので、1,268,383/60,000 = 21.1年となります。ごみも急激には減らないでしょうから、本当に早く手をうつ必要がありますね。これは本当に大変なことです。次回は延命だけかもしれないですが、回避策について考えてみます。

では、ごきげんよう。

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