半導体産業について #3 時価総額6-10位

株式会社リュディアです。今回も引き続き半導体産業についてまとめてみます。

前回までの 半導体産業についてのまとめ へのリンクは以下を参考にしてください。

今回も2022年1月現在で半導体関連銘柄で時価総額の大きな会社という観点から、前回の続きの6位から見てみましょう。ただし 7位のクアルコムは前回のまとめに入ってます。Largest semiconductor companies by market cap へのリンクとキャプチャ画像もつけておきます。

画像1

6位はインテルです。半導体というよりはPCの世界の覇者であり商用半導体の先駆者でありトップリーダーの1社であり続けています。以前よりは衰えてきたとは言え未だに半導体やPCの世界で強い影響力を持つ会社です。企画から製造まで一貫して扱うことが可能な数少ない垂直統合メーカーの1つです。

7位のクアルコムは飛ばして8位はテキサスインスツルメンツ、TI です。ここも古い会社です。主たる製品分野を次々と変遷させながら常に競争力の高い分野に注力している会社です。他社が追随しはじめるとすぐに撤退して新しい分野に移動する行動力はすごいです。従業員には厳しいかもしれないですね。

9位は AMD です。インテルの命令セットと互換性をもつチップを作っています。最近は一部例外的にクアルコムの ARM ベースのチップが含まれている場合もあるとは言え、通常、Windows PCを購入した場合はインテルか AMD のチップが入っています。ここも分類としては設計会社ですね。過去に何度か経営状態が危なくなりましたが今は盛り返しています。以前はインテル製のチップより AMD製のチップを使っている PC の方が安かったのですが今は AMD 制のチップを使っている PC の方が高いものもあり性能の観点からどちらが優れているということは言えなくなっています。また AMD が以前に持っていた製造工場は分社されてグローバルファンドリーという製造専業の会社になっています。

10位は Applied Material です。分類としては半導体製造装置メーカーになります。今は時価総額で ASML の方が大きくなっていますが今も巨大企業であることに違いはありません。

以上で半導体関連の時価総額の大きな会社 10社について簡単なまとめです。皆さんがご存知の会社はいくつありましたか?半導体関連の会社はどうしても黒子になることが多いので知名度が低くなりがちなのですが、いずれも巨大企業であることがわかったと思います。

またこの手のランキングには、製造装置メーカー、製造会社、設計会社が入り混じっていることもわかっていただけだと思います。異なる業種を半導体関連として一括りにし順位付けする意味もよくわからないです。皆さんも今後メディアの記事を見る場合に意識して見てみてください。

半導体産業について に関するまとめの続きは以下からどうぞ。

では、ごきげんよう。




この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?