書評 アフター・ビットコイン2 仮想通貨vs.中央銀行 :「デジタル通貨」の次なる覇者、中島真志

株式会社リュディアです。「アフター・ビットコイン2 仮想通貨vs.中央銀行」を読みましたので感想です。

Kindle版はこちら。少しだけ Kindle 版の方が安いですけど、私は通常書籍を購入してよかったと思ってます。

難しい部分もありますが、全体的には興味があれば初心者にも理解しやすいよう丁寧に書かれています。用語の説明も丁寧です。なにより最近に起こった事件の背景、原因、リブラについて、その他最新の各国の中央銀行と中央銀行が発行を目論む暗号化通貨についても詳しくかかれており、躍動感のある文章であることもあって一気に読み上げました。

Facebook が提案し、その後各国から文句(?)が出てどうなったのかな?と思っていた「リブラ」についても詳しく説明されていました。この書籍を読むまでは Facebook が提案している暗号化通貨、という程度にしか考えていませんでした。読後、いかに Facebook がリブラに力を注いでいたか、仕組みが中央銀行のそれと同等である、ということを理解しました。多企業が参加しているとはいえ、一企業である Facebook が旗振り役をしている「通貨」と考えると、各国で発行している通貨について考えさせられるものがありました。

中央銀行と暗号化通貨について、その位置づけや問題点、利害関係についてもまとめられており全体的に理解が深まりました。基本、私どもより紹介している本は良書のみなのですが、今回も負けず劣らず良書でした。

本書籍がアフタービットコイン2 であり、その前の巻であるアフタービットコインは未読なのですが購入してみようと思います。

では、ごきげんよう。


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