2025年度/令和7年度大学入学共通テスト 参考問題『情報Ⅰ』第4問の問5

リュディアです。引き続き試作問題の内容を詳細に解説しながら見ていきたいと思います。参考問題も次のリンクを参考にしています。

問5

次の文章を読み,図中の空欄オ~キに入れるのに最も適当なものを,後の解答群のうちから一つずつ選べ。

花子さんは,情報科の先生から,これらの売上数と他の要素との関係も調べてみてはどうか,という意見をもらった。そこで,K市の同じ期間の月別平均気温と平均湿度のデータを気象庁のサイトから収集し,これらのデータを合わせて,統計ソフトウェアで図3のような図を作成した。(これを散布図・相関行列という。)図3の左下の部分は相関係数,右上の部分は散布図,左上から右下への対角線の部分はそれぞれの項目のヒストグラムを表している。

図3から花子さんは,次の図4のような関係図を作成した。図中の実線の矢印の向きは,ある項目への影響を表している。また,矢印の線の太さは相関係数の絶対値が0.7 以上を太い線で,0.7 未満を細い線で表し,その相関の強さを示している。

花子さんは,これらの結果をまとめて,「情報Ⅰ」の課題レポートを作成した。

図中(オ)、(カ)、(キ)の解答群

0.エアコンの売上台数
1.アイスクリームの売上個数
2.平均気温
3.平均湿度

<解説>

問題文中の「矢印の線の太さは相関係数の絶対値が0.7 以上を太い線で,0.7 未満を細い線で表し,その相関の強さを示している」が大きなヒントになります。

まずエアコン売上台数、売上個数、平均気温、平均湿度の4つの情報のうち平均湿度は他のどの項目にも影響をあたえていなさそうなことがわかりますか?散布図はぼんやりと広がってますし、相関行列も正規分布のような形になっていて偏りが見えにくいです。そのため最初に平均湿度は回答に関係なしと考えてよいです。

するとこの図の中の(キ)の部分が平均気温で、(オ)(カ)がエアコンの売上台数、アイスの売上個数のいずれかになりそうな感じと予測できます。(オ)は(カ)より(キ)=平均気温に対する依存性が強いので(オ)がアイスの売上個数になります。残る(カ)がエアコンの売上台数です。

では、ごきげんよう。

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