書評 海獣学者、クジラを解剖する。~海の哺乳類の死体が教えてくれること

株式会社リュディアです。今回は 海獣学者、クジラを解剖する。~海の哺乳類の死体が教えてくれること を読みましたので感想です。書籍版とKindle版へのリンクをつけておきます。

自分の日常生活で接することのない世界の話なので面白いです。文章も軽快ですし非専門分野の方に読んでもらうことを前提として書かれているので読みやすいです。いわゆる難しい博物学者の啓蒙書というよりはエッセイに近いイメージでよいと思います。

普段何となく、クジラ、イルカ、マナティ、ジュゴンなど、ぼんやりと頭の中で分類している人は本書を読むと得るものがあると思います。生々しい話もありますが驚きと面白さが先行します。

個人的に驚いたのは海外や砂浜に打ち上げられるクジラなどが新聞報道されるより非常に多い、また海外では場所によっては頻繁に発生している事象であるということでした。特にリゾートであるフロリダの話はなかなか衝撃的でした。

リゾート地の話を読むだけでも、人間は人間以外の生き物と共存できるのでしょうか?いろいろと考えさせられる書籍でした。しかし難しいという意味ではなくて興味深い書籍でした。

では、ごきげんよう。


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