高等学校 情報Iの要点 情報通信ネットワークの仕組み #3

リュディアです。引き続き高等学校 情報Iの要点 情報通信ネットワークの仕組み をまとめていきます。

高等学校 情報Iの要点 情報通信ネットワークの仕組みのまとめへのリンクをまとめておきます。

今回は 情報システムが提供するサービス とビッグデータいう観点からまとめてみます。情報システムという言葉が含む内容は非常に範囲が広いです。皆さんの身近な情報システムについて考えてみてください。例えばどんなものがありますか?

次のような情報システムに聞き覚えや利用経験はありませんか ? POSシステム決済システムITSという名称を聞いたことはありませんか ?また名前は知りませんが、皆さんが通学に使っている鉄道でICカードをあてて改札を通過しますね。あれも巨大なシステムです。銀行も巨大な勘定系と呼ばれるシステムを持っています。ATMだけでなく、企業や家庭からのインターネットバンキングなどもすべて統合されています。携帯電話網も巨大なシステムですね。このように皆さんは日常的に意識する、しないに関わらず情報システムに囲まれて生活しているわけです。

皆さんはビッグデータという言葉を聞いたことがありますか?名前の通り大きなデータなのですが、一般的にビッグデータとは巨大なデータと、その巨大なデータを管理可能にする仕組みを合わせたものを言います。なぜ唐突にこの言葉を出したかというと情報システムとビッグデータは表裏一体であるということに気づいてもらいたいからです。注意点として文脈によっては単に巨大なデータをビッグデータと呼ぶ場合もありますので注意が必要です。

例えばコロナ禍で人の流れがどうなっているか?携帯キャリアが基地局へのアクセスを元にまとめた情報を見た記憶はありませんか?渋谷駅前や大阪梅田駅周辺で人の流れが増えているかどうかは携帯電話の基地局へのアクセス状況からわかるわけです。また同じように人の流れという観点から、電車に乗っている人の数も改札機の情報からすぐにわかりそうですね。このような規模の大規模なデータでかつ管理できる仕組みがあるものはビッグデータですね。

このビッグデータの取り扱いですが個人が特定されるような情報が含まれるといわゆる個人情報保護法に抵触してしまいます。例えば先の携帯電話基地局のアクセスについて見ると、携帯キャリアは電話番号何番の人が何時にどこに滞在したという情報はすべて知っているわけです。ドラマで事件があったときに携帯電話番号から場所の大枠が特定されるのを見たことがありますよね。しかしこれは捜査令状がある状態で要求できることであって、通常は個人の情報は外に漏れないように厳密に管理されています。そして外部にデータを出す際には個人の情報は見え無くし、全体的な情報、例えば人数だけであったり、せいぜい年齢分布までであったりといった具体に加工します。

ビッグデータは私たち一般ユーザにとって有意義に利用されているときもありますが、困ったことも起こります。例えば amazon で買い物をしているとお勧め商品が表示されることがあります。過去にその商品を自分で見ている場合はいいのですが、そうでない場合は気分が悪くなりませんか ?これはある商品 A を買った人は、他の商品 B も購入する可能性高いという情報をアマゾンの情報システムが持っており、商品 A を買ったあなたに商品 B を進めてきているわけです。助かる場合もあるのですが、何かコントロールされてるみたいに感じませんか ?

同じように YouTube で動画を見ていて終了すると、あなたへのおすすめとして他の動画がリストアップされます。これもある動画 A を見た人が、その後に他の動画 B を見ることが多いという情報からあなたに動画 B をお勧めしているわけです。私はちょっと嫌な気分になりますが、仕方ないと思うしかないのかもしれませんね。

何かを検索エンジンで調べると、やたらとブラウザにその製品、あるいはそのブランドの広告が表示されて鬱陶しいことになるのも、ビッグデータを利用した広告システムによるものです。

今回は誰もが情報システムを日常的に利用していること、また日常的な利用によりビッグデータを集計されており、その集計結果からどのようなことがなされているかをまとめました。

高等学校 情報Iの要点 情報通信ネットワークの仕組みに関するまとめの続きは以下からどうぞ。

では、ごきげんよう。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?