高等学校 情報Iの要点 コミュニケーションと情報デザイン #1

リュディアです。今回から高等学校 情報Iの要点 コミュニケーションと情報デザイン に進んでいきます。学ぶ内容は以下になります。

情報のデジタル化
コミュニケーション手段の特徴
コミュニケーションツールの特徴

情報デザインの役割
情報の抽象化、可視化、構造化
情報伝達の方法

情報デザインの考え方を活かしたコミュニケーション
コンテンツ制作の過程
コンテンツの評価、改善

最初となる今回は情報のデジタル化です。デジタル化するとはどのようなことなのでしょうか?デジタル化と言えば 0、1にする、という表現をする方がおられますがどういうことなのでしょうか?

最初にアナログデジタルという言葉について考えてみましょう。例えばアナログなものとデジタルなものの例をあげてください、と言われたら皆さんは何を例としてあげますか?今やアナログやデジタルという言葉は、日常会話の中で本来の意味とは異なった意味で使われることも多いので正確な意味をご存知の方は少ないのではないでしょうか。例えばアナログと言う言葉を古いあるいは古臭いものという意味で使ったことがある人も多いのではと思います。

では Wikipedia でアナログという言葉を調べてみましょう。

最初の説明に連続した量(例えば時間)を他の連続した量(例えば角度)で表示することと書かれています。まず連続した量とは何なのでしょうか?世の中には連続量離散量という考え方があります。離散量は分離量とも言いますが、ここでは離散量という言葉を使います。一言で言うと連続量とは無限に分割できる量です。例えば Wikipedia の説明にあった時間を考えてみます。私たちが日常生活で使う時間の単位は分まで、まれに秒まで使うことがありますが、実際の時間には秒よりも小さな刻みもありますよね?実際、陸上の短距離走では秒より小さい単位まで測定をしています。このように連続量は無限に小さな量を扱うことができます。

一方で離散量というのは例えば人数を数える場合を考えてみてください。人数を数える場合は1人、2人となり 1.5人という数え方はしないです。この場合、人数は離散量であると言います。

アナログとデジタルは、それぞれ連続量と離散量であると考えてください。例えば時間を指す時計を考えてみます。昔からの長針、短針を持つねじ巻き式の時計は無限に細かい時間を表現することが可能ですが、人がそこまで細かい時間を利用していないだけと考えられます。つまり無限に小さな量を扱える装置を使っている人間が必要な部分だけを使っている状態です。一方でデジタル時計に分類される数字を表示する時計はどうでしょうか。秒まで表示されるデジタル時計を考えてみましょう。秒と秒の間は無く秒単位での刻みだけが許されます。これが離散量でありデジタル表記であると言えます。

感覚的にアナログ、デジタルという言葉を使っていた方は、今回のまとめでアナログは連続量を指し、デジタルは離散量を指すと理解してもらえばよいと思います。

高等学校 情報Iの要点 コミュニケーションと情報デザイン に関するまとめの続きは以下からどうぞ。

では、ごきげんよう。


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