2023年版情報通信白書より #10 ~ 国内外におけるICT機器・端末関連の動向
リュディアです。2023年7月4日に総務省が2023年「情報通信に関する現状報告」(2023年版情報通信白書)を公表しました。少しずつ内容を見ていき皆さんとも要点だけ共有したいと思います。
今回は4章5節の国内外におけるICT機器・端末関連の動向を見てみます。世界のネットワーク機器出荷額の推移を見てみましょう。出荷額は徐々に増えていますね。日本のネットワーク機器生産額のグラフを見るとこちらは増えていません。日本のシェアが落ちているということなんですかね。
5G基地局の市場規模というのも2020年に急激に立ち上がり、その後は増えないのですね。2020年~ 2029年が5Gで、10年刻みで世代があがるので、また 2029 ~ 2030年くらいに6Gが急激に立ち上がってその後に市場規模が安定するような感じになるのでしょうか。
いわゆる基地局の市場シェアも重要です。現在の米中貿易戦争の火種の一つでもあります。Huawei と ZTE は米国から輸入拒否をされていてもこれだけのシェアをとれるのですね。ある意味すごいです。
次の情報端末についてです。世界の出荷額と日本の生産額を見てみます。
驚いたのが世界の情報端末出荷額というのは意外に大きく伸びないものなんですね。台数は増えているはずなので単価が下がっているのでしょうか?日本の情報端末生産額はどんどん下がっています。携帯電話やPHSにいたっては、ほぼゼロになっていると言っても過言ではないですね。
次にスマートフォンについてです。
報道でスマートフォン市場はほぼ飽和しており、Apple がどれだけシェアを伸ばすか、他社が Apple のシェアをどれだけ崩すか、のみが勝負どころだと言われています。実際、台数ベースでは大きな伸びは見られないので、単価を上げても売れる Apple の一人勝ちなのかもしれません。確かに値段の安い携帯電話で参入してくる会社もみかけますが、その後鳴かず飛ばすのようには感じます。
最後にVR等で使うヘッドマウントディスプレイの日本での出荷台数です。2023年の予測が100万台を超えていますが、実際、どうなるのでしょうか。そこまで台数が出ないような気がします。
では、ごきげんよう。
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?