書評 うつ病九段 プロ棋士が将棋を失くした一年間

リュディアです。うつ病九段 プロ棋士が将棋を失くした一年間 を読みましたので感想です。

プロ棋士の先崎学氏によるノンフィクションです。昔、私が通勤の際に週刊文春を購入していたので先崎学氏のエッセイを読んでいたこともあり個人的に親しみのある方でした。そのためうつ病であったという事実を知ったときはショックでした。

内容は先崎学氏の赤裸々な告白というかうつ病の方の生々しい告白のように感じました。寛解まで到達はしていない感じですが、自分で冷静に見ることができるレベルには達しているようでした。お兄さんが精神科医で大学教授のようで、いろいろと面倒を見てくれます。兄弟なので遠慮のない言葉が投げかけられますが、兄弟だからこそ本音の会話ができているんでしょうね。お兄さんの Wikipedia がありましたので以下にリンクしておきます。

個人的には棋士という頭の中でのみ進仕事をされている方のうつ病の状態というのは想像できなかったので読書中も不思議な感覚でした。いわゆるうつ状態ではなく本当のうつ病の状態なんでしょうね。恐ろしさもあるのですが、先崎学氏の文章が軽快であるため一気に読めます。ただうつ病の恐ろしさや、周囲で支えてくれる方の大切さも思い知らせる面白い書籍でした。

お勧めします。

では、ごきげんよう。

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