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鍛錬がまだまだ足りぬと言わんばかり 伝えもできぬものは真か ~今週の短歌~

 もう11月も半ば。今年もあっという間に終わりそう。

だんだんと冬の気配になる季節 心と財布も寒くなりゆく

会いたくて会いたくなくて会えなくてこのままなにもせずに消えゆく

胸の奥   疼いて消えぬ悲しみは   存在の不在を思い知らせる

教えてと言われてしまえばついもつい 知らぬことでも調べますとも

溺れたい 熱に浮かされ包まれて そうして現実忘れて燃えゆ

あれこれが頭の中で浮かんで消えて 捉える杭が行方不明で

髪を染め心機一転しようとも 変わったねって訊かれてまた転(てん)

色褪せぬ思い出だと言い聞かせても そうはいかぬからいたむ 

あの人の声が聞こえぬこの頃に 記憶も遠くなりゆくおそれ

 やっぱりうまく言葉が掴めない。ふたつの意味を持たせるだとか、言葉にせず想像の余地で伝えるとか、そういうことをできるようになりたいのに。精進あるのみ鍛錬あるのみ。

 兎にも角にももうすぐばいばいする人がいるので、まずはその人と悔いがないように過ごせるように努力する。
 そしてちょっと長編のネタが浮かんできてるから、12月になったら着手するつもり。

 寒いのか生温いのかよく分からない気候だけれども、皆さんお身体ご自愛になってね。

 

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