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「天空の城のラピュタ」偏見に満ちた解説|エッセイ



ボーイミーツガール

典型的なボーイミーツガール。
同年代の少年と少女が出会うところから物語がはじまりますね。
少女は特別。なんせ最初空から降りてくるんですよ。
そして少年は好奇心いっぱいで夢がある。
少女は特別だから狙われています。
少年は少女を、特別だからではなく純粋な思いから守るんです。
そして少女は少年を信じ身を委ねます(受け身)。

ロマン!空飛ぶ島

少女が特別な理由、それは正体不明の空飛ぶ島にあるのです。
誰も存在を信じていない伝説の島……。
信じるのは財宝目当ての輩たちと、夢に向かう真っ直ぐな少年!

なんとも魅力的な脇役の登場!

キャラの立った財宝目当ての輩たち。
片やどこか雑魚っぽい海賊。片や怪しいサングラスのエリートらしき人物(+どこか雑魚っぽい軍人さん)。
雑魚っぽい人多くない? いや、そこが味なんですよ。

少女の正体判明!

ここで少女の正体が判明するのですが、なんと亡国の王女さま。
自分のせいで少年を巻き込むまいと、涙をのんでお別れを告げることになります。

少年、まさかの敵に仲間入り!?

エリートの策略により少女と引き離される少年!
少年が取った選択肢はまさかの「敵に仲間入り」。
こうして味方を作るんですよね〜。

少女の救出劇。

思いを変える出会いを果たす少女。
一心に少女を救い出す少年。
元敵キャラのかっこよさ。

多くは語りますまい。

美味しそうな料理

ジブリといえばこれですね。美味しそうなのよ、本当に。

そらみんなおかわりする。

伝説に辿り着きます。

いよいよです。風景がとても綺麗です。ジブリってなんでこんなに自然が綺麗なんでしょう。
守りたいと思う少女たちと、自分の欲しか考えない大人たち。
それは性質の問題なのか、それとも得た出会いの問題なのでしょうか。

少女とエリートサングラス、まさかの親戚!?

ここでエリートサングラスの正体が判明するのですが、少女にとってはまさかの遠い遠い親戚。
先祖から連なる因縁です。

エリートサングラスの顔がどんどん醜くなっていきます。
求めたものを得、これまで付き従ってくれた人たちを捨て、彼はただただ先祖から引き継いだ強力な力の実現を進めます。
阻止せんと、陰ながら奔走する少年!

少女、強くなる。

これまで受け身だった少女ですが、変化が現れます。
声も張り、強い口調で話す少女。
かつては少年に助けを求めていたのに、今はひとりで対峙しようとまでします。

滅びた世界の復活を望むエリートに対し、「なぜ滅びたのかよく分かる」と話す少女。
同じ立場のはずなのに、ここまで気持ちも見方も違ってしまう切なさ。

これが求めるものを得た男の顔か?

本当の『滅び』とはなんでしょう。

少年と少女は、守るために滅ぼすことを選びます。
それは、自身たちも共に散る覚悟をもって。

でも、それで破壊されてしまったのは、本当の意味でなんだったのでしょうか。
滅びによって、変わらなかったものも、自由になったものもある。

オチもちゃんと、ね。

ここでも多くは語りますまい。
さすが海賊。めちゃくちゃなママの性格がはちゃめちゃにすき。
未来へ繋がる道が見えるのも、いいですね。

何度見ても、素晴らしい。

本当に、何回見ても感動する。
いい物語すぎる。

少年が最初がぐいぐいなんよ。でも最後に強いのは少女なのよ。
ほんで敵はなんぼ言うても意見を変えへんのよ。そして散っていくのよ。
ほんで何より、主人公以外がいい味出すのよ。

やっぱり初期のジブリ作品、だいすきだ。

いい笑顔でばいばい!


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