特別なツールを活用せず無料でできる、LINE公式アカウントでの超簡単アンケート調査!ココがポイント⇒その回答内容に基づいたメッセージ配信も可能!
みなさん、こんにちは!LINE Frontlinerの亀井昭宏です。
スタディプラスという会社で、大学向けにデジタルマーケティングサービスの提案や運用、プロデュースを行っています。
前回はLINE公式アカウントの超基本機能である「リッチメニュー」について深ぼってみました。
基本活用機能だけど、まだまだ使いきれてないものがたくさんあります。今回も基本機能にフォーカスした内容なのですが、超簡単にできる友だち登録者向けのアンケート調査とその回答内容にあわせたメッセージ配信の具体的な実施方法のお話です。(LINEリサーチではありません)
友だちの開封率やクリック率を上げたい!
LINE公式アカウントを運営していると、誰しもが考えることだと思います。どうやれば、開封率やクリック率が上げることができるかといえば、友だち登録者に適したメッセージ配信をすると効果が上がることは皆さんなんとなくイメージできると思います。例えば、20代女性には◯◯な画像を使って△△な特典をつけよう、お店がある都道府県と同じ場所に住む人には来店クーポンを配信しようなどです。
友だちの性別・年齢・地域は公式アカウント管理画面でわかる
ご存知の方も多いと思いますが、友だちの性別・年齢・地域の属性情報と呼ばれるものはLINE公式アカウント管理画面で確認することが可能です。
属性情報とは以下にもあるとおり、利用状況から”推定される情報”となっています。
■友だちの分析
分割型リッチメッセージを活用したアンケート
そこで活用したいのが分割型のリッチメッセージです。リッチメッセージには以下のような9つのテンプレートが用意されています。今回オススメするのはこの分割枠1つ1つをアンケートの選択肢としてクリックしてもらうことで、アンケート回答とする方法です。
答えてもらいたい質問をテキスト文などで作成しこのリッチメッセージとともに配信して回答してもらい、まずは結果を集計します。
私が、実施したのはこのような学年を聞くものでした。属性情報以外にも友だちの詳細情報で知りたいことはたくさんあります。例えば、好きなメニューや商品を聞いても良いと思いますし、都道府県よりも細かい地域名(南部北部中部など)が挙げられます。こういった通常は把握しきれていない「友だちの内訳情報」を元にそれぞれに適応したメッセージを配信することで、さらにアクション率はたかめられます。
<配信例>
私が何度か配信した開封率の平均は50%~60%、クリック率は18%~20%(配信数が母数)となりました。
クリック数は全体配信数からすると少なく感じるかもしれませんが、実際のアクティブな友だちからするとこのくらいでも十分だということと、そのコアで質の高い友だちの詳細情報を知れるということはとても大きいと思います。上記の数値は回答によるインセンティブ(特典)なしでの配信でしたが、さらに回答率を上げたい場合は、回答と同時に特典クーポンを付与しても良いと思います。実店舗がある場合は来店クーポン、オンラインサービスの場合は、次回利用クーポンなども良いかもしれません。
アンケート回答者に向けた配信
配信から回答を得られたら、「クリックしたクリックユーザー」「クリックを除くユーザー」「クリックした内容ごとのユーザー」でクリックオーディエンスを作成できるようになります。その際、以下の3つの注意をすることが必要です。
アンケート配信後の手順は以下となります。
上記を繰り返しつつ、非クリックユーザーに配信して得られた回答ユーザーを上記1に追加し回答者のリストを積み重ねていくことで、質が高いユーザーの母数も拡大していくことが可能です。そのオーディエンスに対して適切なメッセージを配信することで反応率が高まり、ブロックの抑止にもつながります。
最後に、LINE公式アカウント運営で何が大切なのかを考える
クリック数やクリック率を上げたい、反応率を上げたいということはありますが、それが最重要というわけではありません。こういったメッセージの出し分けでのポイントは「私宛に配信されている」「自分に有益な情報を得られている」と感じてもらえることなのでとりあえず、数値が上がれば良いというものでもありません。LINE公式アカウントの友だちになってもらっている意味は、継続した関係を保ちつつある程度の期間内でサービスや商品、ブランドを認識し続けてもらうことです。そのためのメッセージへの反応なので、よくある「目的と手段のすり替わり」には注意しましょう!
前回のリッチメニュー同様、アイデア次第でまだまだ活用できる機能はたくさんあります。真新しい外部の機能も活用すれば効果はでるものもありますが、改めて基本機能を見直し、公式アカウントの友だちへの情報提供や自社・ブランド価値向上に役立ててみてはいかがでしょうか?
最後まで読んでいただきありがとうございました。