LINE VOOMを制すUGC風クリエイティブのコツ
皆さんこんにちは!
株式会社オプト アカウントプランナー 兼 株式会社アッカーマン代表の野嶋友博です。
LINE Frontlinerとして、今までLINE広告に関する記事を数本執筆しています。
今回は「LINE VOOMを制すUGCクリエイティブのコツ」について説明します。
1.LINE VOOMとは
「LINE VOOM」は、LINEアプリを開くと下部に並ぶ5つのアイコンのうち真ん中に位置する、ショート動画などが楽しめる動画プラットフォームです。隙間時間で気軽に自分の動画を投稿したり、動物やお笑いといったさまざまなジャンルのショート動画を視聴したりして楽しむことができます。“好きが、つながる。”というコンセプトのもと、気に入った動画にリアクションやコメントを送ったり、LINEで友だちに動画をシェアすることが可能です。
この新機能の背景には、TikTokをはじめとしたショート動画サービスのトレンドが存在しており、Google社のYouTubeショートやMeta社のInstagramリールなど、各プラットフォーマーがショート動画機能の拡充に注力をしていることがあげられます。
このショート動画の潮流とLINE VOOMに関しては、以前の記事「ショート動画時代のLINE VOOM活用方法」でまとめていますので、ご興味をもっていただけた方はぜひご覧ください。
2.縦型動画クリエイティブの進化と真価
さて、このショート動画プラットフォームでは、スマホ画面に合わせた、縦型動画素材を用いた広告クリエイティブが鉄板とされてきました。
スマホ1つで誰もが動画コンテンツを投稿できるクリエイターエコノミーの時代に、ユーザー投稿に近しい表現を用いてスマホネイティブに訴求を行っていくことで、広告に反応してもらいやすくなるといった考え方です。
スマホで撮影した素材を使う、人物が写っている、人の声でサービスや商品の体験談が語られているなど、実際のユーザー投稿を意識したポイントは、2023年1月現在「UGC風動画」として多くのTipsがデジタルマーケティング界隈では広まっています。
この、見てもらいやすい、という点が縦型動画クリエイティブの真価である一方で、UGC風の表現が乱立するなどユーザーを取り巻く環境や心理状態が日々変化するにあたり、UGC風というだけではユーザーの反応が得にくくなっている状況でもあります。
見てもらう工夫だけではなく、理解深化~需要喚起を起こすまでに、縦型動画クリエイティブとしての進化が求められているということです。
3.PASBECONAの法則を生かしたUGC風動画の効果
この“理解深化~需要喚起”を促す動画クリエイティブにおいて、重要なのは動画のストーリーです。つまり、視聴を開始してから見続けてもらっているその間に、サービスや商品が消費者ニーズを満たすものとして最適であることを理解してもらうためのシナリオ設計が肝となります。
このシナリオ設計において私が注目しているのが、「PASBECONA(パスビーコーナ)の法則」です。
PASBECONAは、人を動かすセールスライティングの基本構造として多くのランディングページで取り入れられているフレームです。
消費者の抱えている問題を特定するところから、最終的にアクションを起こしてもらうまでの一連の流れのフレームワークです。
このフレームワークを動画クリエイティブのシナリオ構成に反映する、というのが効果の高まるUGC風動画の考え方です。
例えば、給料を上げたいが自分の適職がわからないという20代前半の若手ビジネスパーソンをターゲットとした転職サービスの広告クリエイティブを、PASBECONAに落とし込むと以下のような流れになります。
いかがでしょうか?
普段、TikTokやLINE VOOM、Instagramリールをご利用いただいている方は、近しいシナリオの動画を見たことがあるのではないでしょうか。
実際にこのようなシナリオの動画を配信することで、従来のUGC風動画と比べて、CTR・CVRともに1.5倍以上*に引き上がる事例が出ています。
*オプト運用実績より
UGC風動画表現が氾濫する今、利用者のインサイトを理解し、そこにストレートに突き刺さるコピーライティングが必要になります。2023年以降のショート動画時代に乗り遅れないよう一度検討してみることをオススメします。
今回は以上です。