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シン・エヴァンゲリオン劇場版:||

公開2日目に、シンエヴァ見てきました。
まとめていたら一週間経ってしまった。

以下おおいにネタバレです。














このくらいあけたら大丈夫でしょうか。

なんかこのネタバレ注意!みたいなの懐かしいなw

10年…15年前くらいに戻ったような気分。


なんというか、大人になったな…という感想が一番。
私も、シンジ君も、庵野監督も。
ゲンドウ君…は大人になったとは言い難い感はあるけど…

これだけ期間が空いて、「でもどうせ終わるって言っても投げっぱなしみたいな個人に委ねるみたいな、終わるんだか終わらないんだかみたいな感じでしょ」って思っていたのだけど、腑に落ちるというか、まとまったなーという感じでした。

やっぱり自分も随分大人になって、子供がいて、そうするとやっぱり「自分が」どうこうとかそういう生き方じゃなくなってくる。
やっぱり子供が何より大切だし、次の世代に繋げていきたいという思いがあるし、赤ちゃんが産まれ、育っていく第三村になんとしても無事でいて欲しいと思うし、アヤナミ(仮)だって母親目線で見ちゃうわけですよ、自分に一番近い人間が委員長(ヒカリ)になっている。
私はあんな、上手くお母さんは出来ていないにはしても。

だからこそ、シンジ君が外の世界を見れて大人になってくれるのは嬉しいし、ミサトさんと加持さんの息子にも(つーか名前なんとかなんなかったのかwいちいち加持息子とか書かないといけなくて…)まっすぐ育ってほしいって思うし、あのラストとか、これはエヴァなのか…?と思うものの、でもそれでいいか…とも思ったり…(声が神木君だからという点もおおいにあり笑)

それと同時に、エヴァに多く出てくる「親としてどうなんだ」という大人達を頭ごなしに否定はできないもののかといって共感はできず、ミサトさんはかっこいいけれど私はあくまでヒカリ的な大人になりたいんだなと思った。

長いので観たあとはどっと疲れはしたものの、旧劇みたいな、観終わったあとの気持ち悪さはなくて、すっきりした気持ちはしました。

昔(旧劇や、ギリギリ序や破の頃)は私も大人ではなかったので、多分当時の私が第三村のエピソードを見ても、ここまで響くものはなかったと思う。
やっぱり中二病というか、つまらない日常がずっと続くより、ドラマティックで短命な方がよくない?みたいなアレがあるわけで笑
でもこの年になり、世の中色んなことがあり色んなことを目にして、ようやく分かる「何もない日常のありがたさ」。
第三村のヒカリや、レイと農作業するオバちゃんたち。
毎日が粛々と続いていくことのありがたさが。
きっと、言葉を失って塞がっていたシンジ君にはそれが分からなかった(まぁそれも仕方ない、普通は何年もかけて徐々に変わっていくものが強制的に変わってしまったのだから)
でもそれは、昔の自分と同じ。
エヴァを見てきた、今やおじさんやおばさんとなった元少年少女達が通ってきた道で。

大人になることが良いことか悪いことかは分からない。
自分で大人になったともあまり思えない。
親になっても、中身なんて変わらないなと思って生きているけれど。
でも確かに自分は大人になったのだなと実感しました。

エヴァは成長の物語で、一人の少年が、観ている一人ひとりが大人になっていく物語でした。


以下、考察とかではなく感想や気になったことメモ。


最初の「3分でわかる!新劇場版!」みたいなダイジェストがちょっと笑ってしまったw
絶対に「エヴァに乗らんといてください!」「エヴァに乗れ」の件あると思った(後者は確かなかった)
新しい言葉が多くて、感想書くにも一苦労!
アンチLシステム?の効果、すごい。
でもあれがなかったら正直地球上でコア化してないところ無さそうだし、生き残っててもかなり少数そうな。
あの海洋なんちゃら研究所みたいなのがニアサーの前に世界各地に出来て避難所みたいになってたりしたのかなーとか想像する。

トウジやケンスケが出てきて本当にほっとした。
ほんといい大人になったなぁ…
(でも最近震災10年…みたいなものが多く、そういうのを見ているとニアサーを生き延びた彼らは一体どんな思いで生きているのだろう…と想像する。あの第三村の描写にはそういう一面もあるかもしれない)
ババアなので赤ちゃんがいたり、赤ちゃんが生まれたりしていることにとても希望を感じる。
第三村でのアヤナミ(仮)の諸々が、ファンサービスが過ぎるというかこっちが恥ずかしくなってくる。
私はエヴァはどのキャラが好きとかそういう訳じゃないのですが、まぁキャラとしてアヤナミ(仮)が幸せそうなら良かったねと思うが、結論一般論でいう幸せにはならないのでなんとも言えない、あのくだりがあそこまで必要なのかは(現にあのアヤナミはLCL化してしまったし。でもその記憶も最後のアヤナミに継承されていると信じている)。
ただ前述した通り、やはりヒカリとのやりとりにグッときてしまうし、母親目線としてアヤナミ(仮)は幸せそうにしてほしい、人間じゃなくてもね。
「おはようって、なに?」「おやすみって、なに?」に対しての答え方も、素敵なお母さんだなぁと本当に思います。
おまじない、か。
一見ただ優しそうな彼女も、厳しい世界で生きてきて、結果のあの優しさだからね。

結局最終的にはゲンドウ我儘クソ野郎世界巻き込みすぎや!っていうのと、本当に似たもの親子だねって話。
ていうか息子の中に母親があるっていうのは、普通に子供に向き合っていたら分かることで。
そりゃ半分はお母さんから受け継いでるわけだし、「ここは父親に似てるな」「この部分は母親に似てるな」「いやどっちにも似てないわ」って部分が子供にはあるわけで。
それすら分かんないくらいゲンドウ君はちゃんと人に向き合ってなかった。
ユイさーん…
だけどきっとゲンドウ君は庵野監督と重ねられている部分もあるのだろうし、長い年月経ってこのような結末になったことは、こちらとしても救われる。

カヲル君の棺は9個中の5番目どころかめっちゃたくさんあった、あれ?9個じゃなかったっけ…それすらもはや怪しい
今回のターン(新劇場版)はなんとなくこれで終わった感ある?けど、今回終わっただけだし別にすっきりとはしないよねぇ
カヲル君の出現条件がイマイチ謎
ゼーレが作らないと出てこないのか

最後の方のセル画の演出とか、シンジとゲンドウのエヴァ同士のおもちゃみたいな戦いとか、懐かしさもあるし、特撮っぽいし、らしさがあるけど、あれができるのがエヴァのすごいところっていうか、ポカーンなんじゃこりゃみたいなのを平気でやれるところがすごいよね
平気というか意図的なんだろうけども。
そこまで確立されていることがすごい。
そしてマリが来てセル画から戻ってきた時のハッとするような感覚。

あの初号機と13号機戦のジオラマの安っぽさ?を見て、逆に普段がいかに「安っぽく」なかったかを知るという
なにがどう安っぽいのか私にはよく分からないんですが…おもちゃっぽいというか?

冬月がマリに言っていた「イスカリオテのマリア」
イスカリオテのユダと、マリアを混ぜたもの?
裏切り者という意味なのか?
久し振りに言われたということは以前にもそう呼ばれたことがあるということ
マリの背景について気になることは多いけど、ユイ達の昔の写真に写っているマリっぽい人とイコールで間違いはなさそう
やはり親子とかではなく。
どの年齢で見た目を止めたのか、どのような手段または要因で?
ラストではまた少し年を重ねてるっぽいし。
でもまぁマリに関してはユイやゲンドウ君と同じステージに立ってる人っぽいし、わりとなんでもありな感じはしている。
自分のクローンくらいなら平気で作るだろうし、魂だって別の器に入れることに抵抗なさそう、そういう次元じゃないわな

Q見た時はあまりの14年間の変化の激しさに「破までとは別の世界なのか!?」と思ったりもしましたが(まぁ随分と期間が空いている間に14年間の出来事も整理されて、最近では継続された世界だと納得はしてましたが)、シンを見て、新劇の間は一つの継続された世界だったんだなと本当の意味で納得しました。
最後のシーンだけはなんでエヴァの呪縛解けたんだろうと気になって、どこから世界を「書き換えた」んだろうとそればっかり考えてしまいましたが。
今までだったら海がまた青くなったりするのは世界が書き換わったなり新しい世界になったりかなーと思うところが、あのヴィレ製の棒のおかげでそのくらいのことはできそうだと分かったので、普通に継続された世界線なのか…
エヴァの呪縛は、エヴァンゲリオンが無い世界になった時に、呪縛もなくなったよーってことかな?
わからん、そこはうまいこといい感じに再構築されたってことで!笑

あとアスカとケンスケ!
そこかー!と。
でもケンスケほんといい大人になってるし、アスカをよろしく頼みます。
アスカは加持さんといい、ああいうちょっと小汚めの男性(褒めてる)が好きなんだなー
まぁ私も加持さん好きなので気持ちはわかる。

ガイウスの槍出てきて、ガイウス・カシウス・ロンギヌスかーいブルータスお前もか!っていう
ていうかつい癖でロンギヌスの槍だしキリストの処刑で〜って名前をもとに意味まで考えちゃうけど、なんかもうさすがにユリウスカエサル殺した人とはさすがに関係ないような気もするし、名前は名前、と割り切った方がいいのかなぁ
そしてやっぱりカシウスの槍とロンギヌスの槍は同一のものが変化するということで。
あとその辺の件で、どこで言ってたか忘れてしまったけど、ゲンドウ君が「絶望の槍ロンギヌス」と言っていたけど、ゲンドウ君的には絶望なんだろうか?と思ったり。
本人は希望のつもりで色々やってたのかなと思ってたけど。
ただその台詞がどのタイミングだったか不確かなのでもう一回見たい。

ペンペンがいっぱいいた!
かわいい

ネブカドネザルの鍵はゲンドウ君が使ったんだね
胎児化したアダムと形は違えど、加持さんがゲンドウ君に渡すことと、それを使うことは変わらず。
なんで変えたのかはまだ分かりませんが。

最終的には、マイナス宇宙から戻ってきて、辿り着いた世界がイコールこの現実世界(宇部)という終わり方が非常にすっきりというか…開放というか…
ずっとある意味エヴァの呪縛に囚われてきた大人達を開放するような、そんな感じでしたね

最後駅のホームに綾波もいたけれど、あれは普通の人間になれたということでいいんだろうか?
すべての綾波が統合されたとしても、一番オリジナルといえるものはユイさんだし…
アスカは惣流と式波が統合されたっぽいけど、綾波とカヲル君に関しては普通に人間に戻る理論が分からない、けどまぁ細かいことはいいか!笑

とにかく早く2回目が見たいです!

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