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Learn by Creationはこうして生まれた。

こんにちは、運営事務局の塚田です!


「Learn by Creationが設立された背景」
「Learn by Creation NAGANOに関わりたいけどどうしたらいいの?」
という点にフォーカスして、今回記事を書きました。


2021年1月に開催したキックオフイベントの企画時から、すでに100名以上の方々がLearn by Creation NAGANOの仲間として活動に関わっています。前回イベントで興味を持って参加された方や、地域で活動されている方、県庁職員、会社員など多様な仲間が集まっています。


Learn by Creationって一体なんだ?どんな経緯でできたの?
今回お答えいただいたのは、Learn by Creation理事の千々和淳さんです!


千々和 淳

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一般社団法人Learn by Creation NAGANO理事。哲学専攻で博士課程まで進むが、ebデザイナー→(紙・Web)ディレクターとして働くうち、デザインの領域に興味を持ち始めて3社目となる情報設計(IA)や体験設計(UX)を主とするデザイン会社に入社。クライアントワークをしながら、デザインの価値を探るために恵比寿のamuで様々なイベントやプロジェクトを企画。そこでの人脈や経験で、現在は主にディープテック領域のべンチャー企業のビジョン策定からブランディングのプロジェクトをフリーランスのプロジェクトマネージャーとして担当。

 

ーーどうしてLearn by Creation を立ち上げようと思ったんですか?

もともと教育に興味があり、前職で、ある教育プログラムを一緒に実施した藤原さと(一般社団法人 Learn by Creation 理事)が竹村詠美(Learn by Creation 代表理事)さんを紹介してくれて、そこで話したことがきっかけです。藤原さんと竹村さんが未来の教室事業HighTech High(カルフォルニア州サンディエゴにあるプロジェクト・ベースド・ラーニング中心の授業が行われている小中高校。映画『Most Likely to succeed』の舞台にもなっている)の現地視察で感じたことを写真や動画を交えて熱く語ってくれました。

現地視察の直後の彼女たちのすごい熱量に圧倒されて、「世界にはこんなに面白い学校ってあるのか」と驚いたことを覚えています。ほとんどの科目の課題を動画で提出したり、動画編集がいつでもどこでもできるように、構内の廊下には十数メールぐらいの間隔で電話ボックスのような形をした動画編集の設備が設置されていたり、自分の学校や学びのイメージが覆りました。たくさんの話や写真から共通していたのは、学びが結果で判断するのではなくプロセスから生まれてくると捉えている観点でした。手を動かして思考し、結果として学んでいる、そんなプロセスが自分にとってはとてもリアリティがありました。我が身に振り返ると、デザインの分野でたくさんの人たちとプロジェクトを実施する時、良いプロジェクトの条件として必ずこの学びのプロセスがあることに気がつきました。

であれば、いわゆる教育分野でも自分の経験は活かせる、その結果自分も学ぶことができそうだと思い、竹村さん、藤原さんと「何かやろう!」「とにかくまた来週集まって話そう!」となったのを覚えています。何度もそんな会を重ねた結果、まずは自分たちの周囲にいるあらゆる分野の素晴らしい人たちと一緒にこの学びのプロセスを実践し、つくっていこうと2019年に東京で Learn by Creation の開催を企画しました。

ーーどうしてLearn by Creationという名前にしたんですか?

まず、学びの中心や前提に何があるかを考えた時に、High Tech High などの事例から「つくる」ことなんじゃないかと思ったからです。つまり、情報として知ることや、単に体験することだけではなく、それらを改めて「つくる」というある意味自分なりに再現するようなプロセスが学びの条件なのかもしれない、と思ったからです。ここでいう「つくる」はもちろん工作などに限りません。自分が知ったこと、経験したことを「つくる」プロセスにはどうしても自分なりのやり方が意図せず滲み出てしまうと思います。

つくる過程や、振り返った時に生じる「何か違うんだよなあ」とか「もうちょっとこうすればいいのかもしれない」という違和感こそが学び、つまり自分や環境などが変容するきっかけになるんじゃないかと思います。つくる過程で、つくりたいものが鮮明になってきて、それと同時に今の自分やこうありたい自分、今自分が向き合ってる対象、周りの環境、いろんなことの解像度が高まって初めて学びが生まれる。


だから「学びはつくることで=Learn by Creation」というコンセプトをそのまま名前にしました。

ーー千々和さんにとってLearn by Creation NAGANOはどういうものですか?

Learn by Creation NAGANOはより地域の人たちと一緒にやっていくことを重視しています。Learn by Creation NAGANOは、東京で開催したLearn by Creationに長野県庁の職員の方が参加されたことをきっかけに阿部知事の要望のもとにはじまりました。その時、なぜ長野県でやるのかを僕らなりに考えた時に参考にしたのがしあわせ信州創造プラン2.0です。これは長野県が学びと自治を中心に県づくりをしていくと、具体的な数値目標も合わせて宣言したものです。この内容にとても自分は共感して、今もこれこそまさにLearn by Creation NAGANOの存在意義だなと思っています。

「学び」は説明不要として、それと並んだ「自治」がキーワードになっていることにはっとしました。自分の解釈ですが、自治とは、自分たちで自分たちのことを決めることかなと思います。学んで自分たちのことを自分たちで決めるって本当に Learn by Creationの理想だなと共感しました。それをLearn by Creation NAGANOでは個別にでもみんな揃ってでもなく、それぞれで共にやって行こう、つまりそれぞれ異なる立場ややり方だけれど、同じ場所でやって行きたいと考えています。Learn by Creation NAGANOはそんなコミュニティであり続けたいと思っています。

ーーよかったことはありますか?

いろんな人と一緒にやれたこと、Learn by Creation NAGANO があって東京に住んでいる自分が知り合うだけでなく、さらに一緒に色々な取り組みをやれることです。雑な言い方かもしれないけど、「学び」と言えば大抵の人とは一緒にやれることがあるし、学生時代の記憶と共に多くの人が一家言ありますよね。

例えば、ビジネス界隈でゴリゴリのベンチャーをやっている人たち、あるいは作家性をもって表現活動をしているクリエイターなどの周囲の友人・知人の多くが、「やっぱり教育が大事なんだよね」とつぶやいている。こんなに多くの人が課題意識や「こうあったらいいんじゃないか」と濃淡あれど思うところがある分野って、他にはないと思います。

その意味で、「学び」の分野には無限の可能性があって、ここで関わる人はすぐにまた別の人を人を連れてきて、その人が加わってまた何か新しいことをやれる。それぞれ全く考え方もやっていることも異なるけれど、「学び」ってキーワードがハブになって人が集まり、新しい取り組みや挑戦が始まる。そんなプロセスを体験できていることが、この活動をやってよかったと思ったことです。

ーー最後に、どんな人にメンバーになってほしいですか?

Learn by Creation NAGANO では月に1回交流会を開催して、そこでゲストスピーカーが提起してくれた話題についての対話をしています。それを僕らはコアメンバー交流会と読んでいて、参加者は年齢も職業もバラバラでどんな人でも歓迎しています。


かなりゆるやかな会なので、「これをやりたい!」と熱い思いを持った方はスピーカーとしてただ語ってくれたり、まずは聞いてみてそこで話せることがあればという姿勢でも楽しんで学ぶことができると思います。ただ、一つ言えるのは敬意を持って傾聴できるというのはそこでのグランドルールであり、そもそも学びの基本姿勢かなと思います。


ーーLearn by Creation NAGANOに興味を持ってくれた方へ 

現在、Learn by Creation NAGANOは約7名ほどのスタッフで運営しています。
一緒に企画や運営に関わっていきたい方や現メンバーの取り組みに興味のある方の対話会を開催します!
※対象者はプレーヤーズコネクト2021への参加者のみになります。ご了承ください。


日時:1月9日(日)10:00~12:00*終了時間は予定です
場所:オンライン(場合によってはリアル開催の可能性もあります)。詳細は別途メールにてお伝えします。
内容:現在運営メンバー、実行委員会メンバー、参加希望者のお互いの取り組みについて話し合う場です!
参加方法:プレーヤーズコネクト2021イベント終了後に、参加者にお送りするアンケートより、「対話会参加希望」欄にご回答ください。別途メールにてご連絡差し上げます。



プレーヤーズコネクト2021はこちらから申し込みただけます。

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2021年12月18日と19日にプレーヤーズコネクト2021を開催いたしました。

こちらのアーカイブ動画視聴チケットも販売中ですhttps://lxcnaganoarchive.peatix.com
販売期間2021年12月19日19時~2022年3月31日

2021.12.17 Learn by Creation NAGANO 実行委員会 PRチーム

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