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組織づくりについて

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側島製罐という老舗中小企業で、どうやって組織が変わっているかについての記録。
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#経営

100年以上経営理念が存在しなかった中小企業で社員と一緒にイチからMVVを作った話

今回はMVV策定についての話です。 弊社では今回、約1年という長い時間をかけてMission Vision Value(以下「MVV」という)を策定しました。最近ではパーパスだったりフィロソフィーだったり志だったり、会社によって色んな言い方があると思いますが、つまりは経営理念や行動指針に該当するものです。 今回はMVVをなぜ策定しようと思ったか、そしてどうやって策定したか、について書いていきたいと思います。手前味噌ですが、弊社のメンバーが本気で頑張ってくれたおかげで、可能

法律以上の正しさを追い求める勇気

「出張時の移動時間を残業時間としてカウントするかどうか」 約1年前、この点について会社のスタッフとぶつかって、運用を改めたことがあります。今思い返してみると、会社のスタッフのための環境整備とその認識が不十分で、法律を盾にミニマムなルール設計をしがちだった自分の大反省なのですが、会社のルールをつくるうえで非常に重要なポイントだと気付かされた事案だったので、振り返りながら法律以上の正しさを追求する意義について書いていきたいと思います。 世の中の”常識”を基にしたルール設計

「働く幸せとは何か」という問い

今回は2021年の総括記事です。 2021年もあっという間に終わってしまいました。予定では2年目にはインフラ整備を完全に終わらせて3年目はいよいよ代表者交代に向けての準備期間と思っていましたが、一朝一夕にはいかずというところです。 とはいえ、今年も去年以上に挑戦を続けてきました。艱難辛苦の日々も振り返ってみれば良い思い出で、会社も自分も一年前と比べたら大きく変わることができたと思っています。 今回は総括記事としつつも、タイトルの通り「幸せに働くとはどういうことなのか」と

「事務所の人間は現場に出て手伝うのが偉い」という空気は会社を衰退させる

先にエクスキューズしておくと、僕は会社で製造現場にも出ていなければ営業にも出ていない立場であり、今後そのいずれにも身を置いて理解を深めていく必要性は心の底から感じています。それでも、今後自分が会社を改革する中で誤解がないように、そしてこの記事が同様の悩みを抱える方の溜飲を下げる一助になれば幸いです。 役職や立場は役割分担のためにある まずタイトルの”「事務所の人間は現場に出て手伝うのが偉い」という空気”について考えてみたいと思います。 結論から言うと、個人的にはこれは経