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クラフトビール~ペールエールってどんなビール?~

クラフトビールのスタイルは全世界に150種類以上あると言われていますが、その中でも最もポピュラーなスタイルの一つがペールエールではないでしょうか。ペールエールは多くのブルワリーで定番商品としてラインナップされており、手に取る機会も多いと思います。
そんなペールエールの歴史や飲み方、ペールエールに合う料理まで紹介したいと思います。

ペールエールの発祥はイギリス

ペールエールは18世紀頃のイギリスのバートン・アポン・トレントという町で誕生しました。見た目の色合いは薄く、それまでのビールは色が濃かったことからペール(色が淡い)と名付けられました。
その後アメリカに渡り、クラフトビールのブームに乗り、世界各地へと広がっていきました。
ちなみに海外への輸出が増えていき、長い船旅に耐えられるように、防腐効果のあるホップを大量に投入して造られたのが、インディア・ペールエール「IPA」の始まりです。

ペールエールの種類

一言にペールエールと言っても世界各地には様々な種類のペールエールが存在します。
ペールエールの元祖イギリスからは「イングリッシュ・ペールエール」
ホップの香りは比較的抑えられ、モルトのコクがしっかり感じられます。

アメリカに渡り、独自の進化を遂げた「アメリカン・ペールエール」
アメリカン・ペールエールはホップがふんだんに使われており、苦みやホップの香りがしっかりと感じられるビールです。

そしてビール大国ベルギーで造られる「ベルジャン・ペールエール」
ベルギーの醸造家がイングリッシュペールエールを真似て造りあげました。キレがあり、フルーティーでスパイシーな香りが特徴的です。

クラフトビール初心者には特におすすめ

ペールエールは比較的苦みが少ないものが多く、モルトとホップのバランスが良いので飲みやすいものが多いです。また合わせる料理の幅も広いので、チョイスしやすいという面もあります。

選ぶグラスと飲む温度帯

グラスの選び方も重要です。ペールエールは味わいや香りがダイレクトに感じられるように飲み口の広いものをおすすめします。
またペールエールは香りを楽しむビールでもあります。あまりキンキンに冷やしすぎると、せっかくの香りが抑えられてしまいます。モルトやホップの香りは温度が上がるに連れ華やかになるので、15℃~20℃ぎらいの温度帯でも美味しく飲むことができます。

ペールエールに合う料理はこれ

ペールエールは苦みと香りのバランスが良いので、酸味の効いたさっぱりとした料理との相性が抜群です。和食ならば「お寿司」洋食なら「カルパッチョ」などが合うのではないでしょうか。もちろん揚げ物にも合い、「フィッシュアンドチップス」なんかも相性は良く、レモンをかければさらに相性UP。

まとめ

ペールエールは世界で最も飲まれているスタイルの一つです。苦みと香りのバランスが良い為、初心者にもおすすめのスタイルと言えるでしょう。
それだけに派生したスタイルも多く、同じペールエールでも様々な味わいが楽しめます。もちろんブルワリーによっても味わいは違う為、飲み比べるのも面白いと思います。
是非お気に入りの1杯を見つけてみてください。