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3年ぶりの陸前高田。第8回「箱根山学校」

*キャンセル枠が生じたので、追加募集を始めます(9/1)

2014年に始まった「箱根山学校」は、2020年…オンラインで実施、2021年…施設の臨時休業に伴い中止。そして今年。正式な箱根山テラスの再オープンはまだですが、「やろう!」という話になりました。ひらきます。

中心メンバーは私・西村佳哲(リビングワールド)と、友廣裕一(シーベジタブル)、長谷川浩己(オンサイト)、三原寛子(南風食堂)、そしてテラスオーナーである長谷川順一(長谷川建設)の5名。
仕事をつくることや、場所をつくることをめぐって、私たちを含む集まったひと全員がフラットにすごす三泊三日です。

「あれが出来るようになる」とか「これが学べる」という成果目標はありません。旅の途中に立ち寄って腰を下ろし(比喩です)、美味しいものをわけ合ったり(リアル)、遠い景色を眺め(これもリアル)、互いの経験を語ったり語らなかったりして過ごす山のヒュッテのひととき(比喩的表現)という感じでしょうか!
太平洋を望む箱根山(神奈川県ではない)の中腹でくりひろげられる、空の広い3日間です。

今回の定員は18名。前日金曜(9/16)夜に現地入り。そして翌朝から3日間たっぷりすごします。どうぞ。

日時:2022年9月16日(金)夜〜19日(月祝)
 16日 JR 脇ノ沢(BRT駅) 21:53集合が最終
 19日 脇ノ沢発14:46 or 16:36BRTへの接続で解散
会場:箱根山テラス(岩手県 陸前高田市)
定員:18名
参加費:39,000円
宿泊費:25,000円(食事込)

お申込み >第8回・箱根山学校 参加申込フォーム(Googleフォーム)

プログラム案:

前日:9/16(金)集合日

・22時までに「箱根山テラス」集合
 参考)東京駅16:20発 → 脇ノ沢駅(BRT停留所)21:53着
*オプショナルツアーは「気仙沼駅11:45集合」で準備中

1日目:9/17(土)

7:30 朝食
8:30 オリエンテーション
10:30 陸前高田のいま、自分のいま
 ・長谷川順一(長谷川建設) 10:30頃〜
 ・吉田 司(イドバダアップル) 11:20頃〜
 ・及川恭平(ドメーヌミカヅキ) 12:10頃〜
12:00 昼食
14:30 仕事をつくる:友廣裕一の教室(3h)
18:00 夕食
19:30 仕事をつくる:三原寛子の教室(1.5h)

2日目:9/18(日)

7:30 朝食
9:00 場所をつくる:長谷川浩己の教室(3h)
12:00 昼食
14:30 ◯◯をつくる:西村佳哲の教室(1.5h)
16:30 プチCOI/Community Of Interest
18:30 学んでも教えてもいい、ミニクラスのオリエン
18:45 ナベサミット

*ナベサミットは、陸前高田メンバーが競う「我が家の自慢のナベ」の競演。三原寛子さんのナベも。

3日目:9/19(月祝)

7:30 ミニクラス・1(1h)
8:30 朝食
9:40 ミニクラス・2(1h)
11:00 ミニクラス・3(1h)
12:00 昼食
13:00 クロージング
  └ 脇ノ沢14:46 or 16:36発のBRTに接続送迎

*「ミニクラス」は参加メンバーがつくる教室群、複数同時進行。

個人的なハイライト

西村佳哲

・この二年間の間に、友廣裕一さんは「シーベジタブル」という海藻事業を立ち上げて各地に展開中。「我が町でも始めたい」という問い合わせがたぶんひっきりなし(想像)。「でも身体は一つだし…」という感じで、事業の拡張について、早速あれやこれや考え中でないかと思う。
・彼は昔から、自分の仕事をつくるというより「ひとの仕事」ないし「自分たちの仕事をつくる」ような形でよく機能している。その最前線を聞いてみたい。

・「シーベジタブル」の海藻の陸上養殖事業で、国内最北端に位置するのが陸前高田/広田半島の生産拠点。ここは友廣さんたちと長谷川順一さん(長谷川建設)の共同事業。拠点を見に行きたいし、青のりも食べたい。

・ランドスケープデザイナーの長谷川浩己さんはこの二年間、たぶん多くの開発プロジェクトが歩みを止めて、事務所経営には苦労されていたんじゃないかと思う。
・同時に、アトリエにあまり出社しなくていい日々は快適だったんじゃないかとも思う。最近めっちゃ元気がいい。健康管理の話、聞きたい。
・一方、デザイン事務所にとってプロジェクトが止まっているときは、過去の資料を整理する好機。闊歩をつづけた過去数十年の仕事をふりかえり、感じたこと考えていることがあるやなしや。聞いてみたい。

・家を建てるとか、場所をつくるとか、そういうことについて私たち(日本人全般)の教養が足りない。そんな実体験の機会は滅多にないので当たり前だし、家が「建てる」ものでなく「買うもの」になってしまっているわけだけど、都市で暮らしていれば本当になおさら「選ぶ」だけで、自然と室内の話にとどまってしまう。
・けど先日の杉並区長選の様子を見ていても「大事だよな」と思う。街並みや場所をみる視力が。

・三原寛子さんも新しい事業に乗り出したと聞く。介護と食に関する事業。自分の親のこともあるし、いろいろ聞いてみたい。
・と同時に、彼女もいろんな人に聞いてみたいんじゃないかと思う。

・長谷川順一さんは、陸前高田の横田という地区の出身。気仙川をすこし遡った内陸部の、田畑が広がるおだやかな場所。
・廃校になっていた彼の母校を買い取って、11年前に津波で流されてしまった本社を移転しつつある(仮設社屋で11年操業なさってきた)。同時にアーティスト・イン・レジデンスの準備も考えているはず。
・まだ準備段階だと思いますが、久しぶりに横田も訪ねたい。

・初日午前のゲスト、イドバダアップルの吉田司さんは元箱根山テラスの名物スタッフ。「リンゴでいく!」と決めて退職。起業数年目で、いまやすっかり売れっ子リンゴ農家。
・先月まで私が暮らしていた四国の山あいのまちでも、友人たちの店先に、イドバダアップルのリンゴや、それでつくったパイが並んでいた。美味しかった。
・人気が出すぎて困っている人の苦労を知りたい。

・同じく初日の及川恭平さんにはまだお会いしたことがない。順一さんが教えてくれた方。この記事を読んだ。
ワインでこれからの復興を支える担い手に
https://takatakurashi.jp/story/5311/
 高3のときに東日本大震災を経験。地域の仕事を考え、商社に入り、フランスで修行して、現在「ドメーヌミカヅキ」というワイナリーを育てている。
・成長期の11年間って、すごい!(失礼なニュアンスは一切ないんです。本当にびっくりした)

という感じです。「10年やろう」と始まった試みの、残り3年の最初の年。その先もつづくかもしれないけど。自分にも集まる人々にとっても、人生の定点観測や、息を整える時間になればと思います。