奇跡の時間は終わったよねって話
3~4年を振り返って
ホロライブ1期生が6月2日で全員3周年を迎えた。
3年というのは何事においても大きな節目のように感じる。
3年前はVtuber自体が黎明期で今より全体的に人が少なく、チャンネル登録者数が少し増えるだけでタレント、ファンともに大いに盛り上がっていた。
タレントや運営サイドはもちろんのこと、ファンサイドでもどういう距離感で行くべきなのか、どういうことが応援に繋がるのか図り合いながら配信に応援にと勤しんでいたように思う。
奇跡の話
Vtuberもある時期から引退やある日突然いなくなる、などといったことが多くなったなかホロライブはほぼ全員かけることなく個人の目標ややりたい事に加え「アイドル」というひとつの指標に向かって駆け上がっていっていた。それに答えるようにファンも同じ方向をむいていたように感じる。
これは実際に奇跡だったと思う。
芸能事務所というものに多少の関わりがあった自分にとってはそもそも誰も欠けない、ということがひとつの奇跡だった。(実際は1期生がひとり卒業しているが)
そして芸能事務所の人間関係って理由は色々あるけど、どういうわけかどっか崩れる。全員が仲いいところももちろん無いわけじゃないけど、そういう所は活動がうまくいかなかったりする。
もちろん彼女らの実際の人間関係など知るよしもないが、それでも外から見れば奇跡の事務所に見えた。
大きなターニングポイント
いろんな意見はあるだろうが、ひとつ確実に大きなターニングポイントとなったのはやはり「hololive 1st fes. ノンストップ・ストーリー」だろう。
23人の女の子たちがひとつの大きなステージに「アイドル」として立った。
歌やダンスはきっとまだまだ拙いところはあっただろう、でも
あの日ステージで見せてくれた輝きの衝撃と鮮烈さを今なお忘れることはできない。
かくしてライブは間違いなく大成功として、「これからもとまらない、おわらないホロライブ」という文言で締めくくられた。
NSS以前と以後
ライブ以降ホロライブの注目度はさらに加速度を増して上がっていった。
数字で見ても2020年1月以降の全員の伸び方のすごさがわかる。
ライブがあったのは2020年1月24日。驚くことに今現在、まだ1年と4ヶ月少ししか経っていない。
この1年間、タレント、運営サイド、リスナーにとっても激しい1年だったのではないかと想像する。
急激な成長は良くも悪くも変化を伴う。
それを好ましく思うか、疎ましく思うのか。
どちらにせよ両者から起こった波はタレントにも伝わっていることだろう。
1年目、2年目、3年目、それから
自分が芸能活動をしていた時に聞いた言葉がある。
1年目は誰でもある程度頑張る
2年目はだいたい捻くれる
3年目は壁にぶつかる
壁を乗り越えれば4年目は大丈夫
5年目はまた違う壁が現れる
その壁を越えればもう5年は大丈夫
もちろん誰もがこうなわけじゃない。
ただ誰かにはどれかはありそうだなとは思う。(自分3年目まではまさにこんな感じでした)
1期生はこの3年目の壁、というより節目を見事突き抜けていったように思う。
今後の活躍がより一層楽しみである。
奇跡の時間は終わり、
長々と書いてきたが奇跡の時間は終わったよねという話。
自分にとっての奇跡とは上記で記述したようなこと。
今のホロライブはデビューすればすぐ10万人登録者がつくような初期から大きな規模の中で活動していくことになる。
昨日まではどこにでもいる普通の人だったのが、一躍有名人の仲間入りを果たしてしまう。
大勢の人に見られるストレスは想像を絶する。
大きい事務所には大きい事務所のいいところはもちろんある。
が、小さい事務所で得られる経験を得る機会をはやくも失ってしまったことは少々勿体なくも感じる。
何よりあの空気感はもう戻らないだろう。
とは言え戻らないことをどうこう言っていても何も始まるわけでもなく。
彼女らの目標や夢を叶えるために大きくなることは必須。
であれば、変わらず応援していきたいと思う。
それに彼女たちならば、奇跡の時間が終わってもまた新しい奇跡の形を見せてくれると夢見ている。
自分自身、別にお金持ちなわけでもない。ファンアートや動画が作れるわけでもない。
それでもファンとして末席に座っていたいと思う。
いつか終わるその日まで。
2021.06.04(fri) キミカン
「売れていいことはない」
端っこながら芸能界にいた時に何度か聞いた言葉。
これからは今まで以上に色んな角度から注目されていくだろう。
結果、ホロライブは「とまらないホロライブ」から「とまれないホロライブ」になったのではないかとも思う。
けどまぁ、とまれなくても超減速をすることはできると思う。
いつか疲れた時はそうするのもいいんじゃないかなって思うときもあるよね~
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