Labview資格 CLADの概要

はじめに

この記事はLabVIEW​準​開発​者​認定​試験​(CLAD)の概要メモです。
詳細はNI公式ページ(下記)にすべて記載されていますが、英語が多いのでポイントをまとめておきます。

Certified LabVIEW Associate Developer (CLAD) - National Instruments (ni.com)

CLAD受講者レベル(Associated Developer)の人は、以下のことができることが求められます。

  • 単一のVIから単純なステートマシンまたはイベント駆動型UIハンドラまでのソフトウェアアーキテクチャを使用する

  • NIハードウェアを使用したセンサーからのデータ収集する

  • 1次元の波形配列や2次元の数値配列で表現された複数チャンネルのデータから1チャンネルのデータを抽出・操作するために配列関数を使用する

  • ループを使用して、設定した回数または条件を満たすまでテストを実行し、電圧ランプを確立し、その他の反復タスクを実行する

  • SubVI、クラスタ、Type Defを作成して修正し、コードを簡素化して大規模なプロジェクトに貢献する

試験のトピックと配点

  • ハードウェア(10%)

  • プログラム環境(25%)

  • プログラム基礎(50%)

  • プログラムの効率性(15%)

試験範囲詳細

ハードウェア

  • ハードウェアの接続:センサー、DAQ、被試験機器(DUT)

  • 信号の取得と検証

  • 信号の処理

  • 適切なサンプルレートの使用

プログラム環境

  • LabVIEWプロジェクトのセットアップと使用方法
    ・要素の追加、削除、移動
    ・ライブラリと適切な種類のフォルダの使用
    ・クロスリンクの回避

  • データの種類
    ・フロントパネルに表示されるデータ型を認識する。
    ・端子や配線からブロック図上のデータ型を認識する。
    ・適切なコントロール、インジケータ、データタイプ、関数の選択

  • 実行順序と動作の予測
    ・非ループ型VI
    ・シンプルなステートマシン
    ・イベント駆動型UIハンドラ
    ・並列ループ(キューは使用しない)

  • 基本的な関数を使って、簡単なAcquire-Analyze-Visualizeアプリケーションを作成する。

  • 矢印が途切れたり、データが正しくなかったりする場合の原因究明と修正によるトラブルシューティング

  • エラークラスタとマージエラー関数を使用した、エラー処理の確認

  • LabVIEWのヘルプを参照して、入力、出力、関数に関する詳しい情報を得ることができる

プログラム基礎

1.ループ

  • 入出力端子の有効活用を含む最終値出力の判定
    ・入出力端子のインデックス化
    ・出力の連結
    ・条件付き出力の使用

  • シフトレジスタ

  • ループのタイミング

  • For Loop と While Loopの適切な使用

2.配列(アレイ)

  • 配列データを、波形グラフ、波形チャート、数値/波形配列インジケータの方法で表示する

  • 複数チャネルから収集したデータを表す 1 次元もしくは2次元配列を抽出する

  • 自動インデックスと条件付きトンネルを使用した For Loopの使用

  • 配列の反復処理

  • 1次元波形配列の各チャンネルのデータに対して、処理コードを繰り返し実行する。

  • 必要な条件を満たすデータの配列を生成する。

  • 種々の配列関数をアイコン見て識別し、その動作を予測し、使用する

  • ユーザーからの入力値や測定結果に基づいた動作を実行するための条件分岐の作成

  • ファイルへのデータの読み出しと書き込み
    ・ファイルI/OにOpen/Act/Closeモデルを使用する
    ・高レベルのファイルI/O関数を使用したテキストファイルへのデータ書き込み
    ・テキストファイルまたは TDMS ファイルへの継続的なデータストリーム
    ・既存のデータファイルにデータを追加する
    ・簡単なVIを使ったデータの記録
    ・DAQmx関数からのデータ取得
    ・データをグラフで表示する
    ・CSVファイルへのデータ保存
    ・単一測定/複数チャネル、単一チャネル/複数チャネルの選択と、 適切な計測構成

プログラムの効率性

  • サブVI
    ・VIの可読性と拡張性を高めるためにSubVIを作成する
    ・SubVIコネクタペインの設定
    ・SubVIソースとして適切なコードを選択する

  • クラスター - データ型が混在するデータをグループ化する
    ・クラスタデータを作成、操作、分析、使用することができる
    ・クラスタを作成して関連するデータをグループ化し、データ整理とVIの読みやすさを向上させる

  • 型定義 - データ型の変更を伝搬させる
    ・型定義ファイルを作成し、複数の場所で型定義ファイルを使用する
    ・Type Defを更新して、Type Defのすべてのインスタンスに変更を反映させる。

ハードウェアに関する内容の準備

CLADでは、代表的なハードウェアとして、NI-DAQmxシステムを使用しています。LabVIEWにアクセスできるのであれば、特定のハードウェアを購入する必要はありません。

下記リンク先のPreparationGuideには、試験準備に十分なシミュレーション用ハードウェアをセットアップするための手順が記載されています。

Certified LabVIEW Associate Developer (CLAD) - National Instruments (ni.com)

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