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同士諸君よ「同志少女よ、敵を撃て」を読め

こんばんは、積ん読本が何十冊位もあり、もはや読書より本を集めることが目的となりつつあるJackです。

さて最近、逢坂 冬馬さんの「同志少女よ、敵を撃て」が売れているとの話を聞きました、何々、独ソ戦のソ連軍女性スナイパーのお話ですか。

最初に紹介記事をどこかで見てから読んでみたいと思っておりましたが、なんというニッチな世界、到底メジャーに売れる訳もなく一部マニア界隈では、まあ売れているのだろうと漠然と思っていたのですが、先日大きな本屋さんに行ったときに大量平積み&売上一位(小説部門?)と大々的にプッシュしており、一般的にも売れているのかも、と認識しました。

むしろ本の内容より一体どうしてこのニッチなジャンルの本が一般受けしているのかの方が気になりました。
まだ読んでいないのですが大きな軸として

  1. 独ソ戦
    1941年から1945年にかけてドイツ及び枢軸国とソビエト連邦間との戦争、夢も希望も無い悲惨な戦い、人によっては破滅の美学や一部戦いでのヒロイズムを見出すかもしれませんが、とにかくイメージとしては暗い。
    ただ戦史やゲーマーは好きな題材ですね。
    サム・ペキンパー監督の「戦争のはらわた -cross of iron-」は独ソ戦を扱った傑作映画です、邦題はアレですが今となってはいい味になっている。

  2. スナイパー
    スナイパー映画と潜水艦映画に凡作なしとよく言われますが(異論アリ)、緊張感を演出するには良い題材なのでしょうか。
    独ソ戦時のドイツ軍スナイパーの回顧録「最強の狙撃手」は興味深く読みました、この本から学んだ戦場のスナイパーのルールは

    i.毎朝トイレに行くこと(理由は是非読んでご確認を)
    ii.一発撃ったら場所を変える
    iii.スナイパーとバレると捕虜になったときに残酷に殺されるので絶対にばれないように。

    あと勲章の授与証明書を実家に郵便で送る話など、あまり聞いたことのない興味深いエピソードも多く第二次大戦スナイパー本の金字塔かと、ただ題名が第二次大戦物とわかりにくいのと、さらに表紙の写真がなぜか現代のスナイパーなので、最初現代戦かと思いしばらく手に取らなかったです、もったいない。

  3. 女性兵士
    ソビエトは兵士として女性を導入した当時としては珍しい国ですね。
    「戦争は女の顔をしていない」で当時のソビエト軍女性兵士の様々なエピソードが読めます、とてもおすすめですが独ソ戦に詳しくないとコミカライズ版の方が情景をイメージしやすいと思います。

    女性兵士といえば映画「スターリングラード」とてつもなく暗い方のではなく、ジュード・ロウの映画の方ですね。
    この映画、独ソ戦・女性兵士・スナイパーと「同志少女よ、敵を撃て」とかぶっている部分が多そうですね。

    ただ更にいうとKindleにある戊乱 凛斗さん作「弾道」は、独ソ戦・女性スナイパーとかなり被っています、「弾道」は軽く読み始めたのですが、展開も早くオチも楽しめました。

    ここまで書いてますます「同志少女よ、敵を撃て」を読みたくなりました、果たして当時の倫理観で冷徹に描かれるのか、それとも現代的な視点で人類みな兄弟的な結末なのかそういう視点でも楽しめそうです。
    ただ単行本なのでまだ高いですよね、文庫版出るまで待とうかな、積ん読消化という使命もありますし、むしろ本を買い増すよりもっと

    「自分自身よ、本を読め」

    お後があまりよろしくないようで、ちゃんちゃん。

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