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日本に住む英語話者の防災(子ども編)

地震怖いです。日本に住んでいる以上、仕方のないことだけど、怖いものは怖い。わが家はこの10数年間、日本⇔アメリカ行ったり来たりの生活でしたが、現在は関東に住んでいるので先日の地震も感じました。家族は日本語をほとんど話せないので、地震が起こるとすぐにNHKの英語放送をつけるようにしています。ネットやスマホアプリでも情報は入るけど、TVからの情報はよりわかりやすくて助かります。

日本に住んでいながら日本語を話せないという状況の中でどうやって子どもたちを守れるか日ごろから意識しながらたどり着いたわが家の防災です。日本語が話せない家族や小さい子がいる家庭でももしかしたらヒントになるかもと思い、共有することにしました。


NHK Worldのアプリ

夫と中学生の子どもはスマホを持っているので、2人のスマホにNHK Worldのアプリをインストールさせました。(NHKのまわし者ではありませんよ)
地震だけでなく国内外のニュースを英語(その他19言語に対応)で読めるので私がいちいち通訳しなくても情報を得られて助かります。

ASDカードと日英の緊急連絡先

長男が自閉スペクトラム症(ASD)を持っているので、彼のASDに関することと夫と私の連絡先を日本語と英語で記したものを持たせて、万一保護されることがあった場合に保護してくださった方に見せるように伝えています。

大きめの新品の靴

一軒家に住んでいるので災害時に玄関までたどり着けなかったり、室内がぐちゃぐちゃになってしまったときに履けるように、子どもたちには1サイズ上の新品の靴をローリングストックのような感じで寝室に置いています。

こども用災害バッグ

子どもたちそれぞれの体格に合わせて内容量を変えつつ、急な一時避難時に役立ちそうなものを厳選して入れています。できるだけ子どもたち自身が使いやすく愛着があるものを入れたりして、不安な気持ちを和らげられたらいいなと思いながら荷造りしました。

防犯ブザーまたはホイッスル

大きな声が出せないときなどに使うように子どもたちに伝えています。

帽子

雨や日差しの強いときや睡眠時の目隠しにもなるかなと思って入れています。

レインポンチョ

雨具として、着替えや排せつ時の目隠し、そして防寒具としても使えるように。

着替え、タオル

季節ごとに、特に子どもの服はあっという間にサイズアウトしてしまうので定期的に見直しをしています。できればユニセックスで大きめのものを入れると兄妹間で共有できるので緊急時にはいいかなと思います。

本(ぬりえ)、おりがみ、カードゲーム、えんぴつ、おもちゃ

小さくて軽くて薄いもの。ハッピーセットのおまけでついてくるような本やおもちゃ。おりがみはおりがみとして使うだけでなく、ちょっとしたメモ書きにも使えるので筆記用具と一緒に。子どもたちそれぞれが楽しめるものを用意しています。

衛生用品など

ティッシュ、ばんそうこう、綿棒、除菌ワイプ、ビニール袋、マスク、生理用品、髪留め、ヘッドバンド、歯ブラシ(マウスウォッシュ)、ビオフェルミン、目薬、など

食料、水

定期見直しを前提に準備しているので、来年まで食べられるものを少量ですが入れています。今回はカロリーメイト。

持ち出しボトル

警視庁のおすすめということで話題になった、災害ボトルも子どもたちそれぞれに用意して居間に置いています。こちらはそれぞれに合わせた内容にしています。ちなみにボトルではなく、Seriaで購入したプロテインシェイカーにしました。ボトルよりも口が広く物を取り出しやすいから。蓋に夫と私の電話番号を記載したラベルも貼っています。飲用にカップを使いたい場合にもすぐ使えるように中身は薄い食品用ビニール袋に入れています。

長男用

油性マーカー、ホイッスル、耳栓、小型懐中電灯、ASDカード、小銭、マスク、ティッシュ、絆創膏、綿棒、除菌ジェル、スティック型ハサミ

次男用

油性マーカー、ホイッスル、小型懐中電灯、小銭、マスク、ティッシュ、絆創膏、綿棒、除菌ワイプ、小型ハサミ

長女用

油性マーカー、ホイッスル、ヘアブラシと髪ゴム、小型懐中電灯、小銭、マスク、ティッシュ、絆創膏、綿棒、除菌ワイプ、スティック型ハサミ

言い聞かせていること

日本では過保護かもしれませんがわが家では子どもたちだけで留守番をさせることはほとんどないので家で被災した場合にはおそらく夫や私のどちらかは在宅のはずですが、どのような状況で被災するかはわからないので、私たち親がそばにいなくても身を守れるように言い聞かせていることがあります。
 ①できるだけ兄弟みんなで一緒にいること
 ②避難時にひとりにならないこと(知らない大人に一人でついていかない)
 ③落ち着いて勇気をもって行動すること

怖い状況では酷かもしれませんが、日本語での会話や理解が難しい子どもたちなので他人に頼らずある程度のことは自分で考えて行動できるように伝えているつもりです。私自身、南海トラフ地震警戒が出てから少し過呼吸気味になったり腹痛があったりと、不安感から体調不良があったのですが、NetflixやYoutubeを見て少し気を紛らわしてどうにか過ごしています。

画像はT&S夫婦さんのイラストをお借りしました。地震大国日本、皆さんがご無事でありますように。

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