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【ICL(眼内コンタクトレンズ)手術をうけてきました】

お久しぶりです。
世の中は3連休ですね!
私自身も例に漏れず3連休でございます。
(個人的に6月末・先週と有休を使って十分遊んだのでこの3連休はひっそりとおうち時間を楽しんでいます)

実はちょうど一カ月ほど前にICL(眼内コンタクトレンズ)の手術をうけてきました。
今日はその感想をイチ患者兼医療者目線でまとめてみました。
ICL手術を受けようか迷っている方の参考になれば幸いです。

※あくまでもイチ経験者の感想です。その点をご理解していただいたうえで読み進めていただければと思います

ICL(眼内コンタクトレンズ)治療とは

同じ屈折矯正手術として認知度が高いのはレーシック治療だと思います。
レーシック治療は角膜にレーザーをあてることで角膜の屈折力を調整(角膜を削る)し、近視や遠視、乱視を矯正する視力回復法です。
これに対しICLは眼球内に小さなレンズを挿入し光の屈折を変えることで近視や遠視、乱視を矯正します。
通常の視力矯正コンタクトレンズを小型化し眼球内に半永久的に留置するといったイメージでしょうか。
どちらも精密な検査や施術可否の条件、メリット・デメリットがありますが、今回はそれらについて体験談を含めお伝えしたいと思います。


私がICL治療を受けようと思った経緯

職業柄メスを入れる治療に対しては、余程のメリットがない限り基本的には否定的なスタンスでいます。
そのため、このような自由診療の治療に対してはかなり慎重にリスク/ベネフィットを考え結論を出すのですが、結果からいうとこのICL手術という視力矯正治療は私のように近視が強い人ほどやる価値があると思っています。そして実際にやってよかったと思っています。

私がICL治療を知ったのは1年ほど前でした。
新卒時代から現在も交流のある同業者同期と会った際に彼女から「歯列矯正が終わって今度はICLをやりたいんだけど、周りにやったことある人いないかな?」と聞かれたことがきっかけでした。
私の周り(職場)で聞いたところ、レーシックは1人、ICLも1人治療経験者がいました。
ICL治療をした同僚は5年前に、私とは違うクリニックでやったそうです(ICL手術で有名なクリニックは限られています)。
話を聞いているうちに私自身もICLに興味が湧き、治療を受けたいなと思うようになりました。
実際に行動に移すのに1年かかった理由はやはり費用でした^^;
私同様に、ICLには興味があるけどお金が…というスタッフはけっこういました。
私もコロナ禍に歯列矯正を終え、今はリテーナー生活に入っていますが、自費診療でまとまったお金を払ってでもやった方がいいと思っている治療No.1は歯列矯正で、2番目が今回行ったICLです。この二つは治療後のQOLが大きく向上するのと、歯列矯正に関しては(欧米諸国のように)マナーや品格(育ち)を問われるといった側面も時代的にあるのかなと感じているためです。

少し話が逸れましたが、情報を集めては元同期と話していくうちに1日も早くやりたい!という気持ちに変わりました。
トリガーになったのはやはり費用の面と、元同期が一緒にやろう!と動き始めたことです。
同じ高額の費用がかかるなら、また、遅かれ早かれ老眼が出てくるのであれば、一日でも長く目が見えた方がいい、それがこのタイミングで手術を受けるに至った大きな理由です。

ここまでICLについてポジティブな書き方をしてきましたが、日常の生活において必要時のみメガネをかけたりコンタクトレンズを入れたりする程度の軽度近視の方々には個人的にはおすすめしません。その理由を次項目以降でお話したいと思います。


ICL手術のデメリット・レーシックとの比較

ICL手術のデメリット①:費用が高額
自費診療ゆえクリニックにより設定価格が大きく異なりますが、高額なことには変わりありません。
上には上がいるので、どこまで価格は落として質を落とさないかの見極めが重要です。
私は多少値が張っても安全を優先したいと思い、実施症例数の多いクリニック・医師を選びました。

ICL手術のデメリット②:感染症のリスク
わずか(3mm程度)ですが、角膜を切開します。そのため感染症のリスクは回避できません。
手術の数日前から感染症予防として抗菌薬の点眼がはじまります。
また術後もしばらくは最大限清潔状態を保つ必要があります(けっこう大変です)。

ICL手術のデメリット③:人(度数)によってはレンズ確保に時間がかかる
私は幸いボリュームゾーンの度数であったことからクリニックに在庫があり、都合さえ合えば最速で手術を受けられる状況でした。
勤務の関係で最終検査日(予約受付日)から2週間後にはなりましたが、一番人気のある執刀医を指定してこの待機期間なら全然待ちは短いと感じました。
(歯列矯正のときは予約を押さえられるのが基本的に数カ月先でした)

個人的な予想ですが、これからどんどん需要が増えていくと思われるため、比較的予約をおさえやすい今のうちにやっておいてよかったと感じています。

レーシックとの比較
一番大きな違いは角膜を切る・切らないだと思いますが、それに伴うリスクの大きさや数年後の見え方も異なってきます。

レーシックを受けた人は、個人差はありますが早ければ2,3年後から視力が落ち始めると聞きます。
これは人間の自然治癒力により、削った角膜を元の状態に修復しようという機能がはたらくためです。
つまり、視力が落ちるのは正常な反応なのです。
一方でICLは物理的に視力矯正レンズを挿入しているため、そのような視力の低下は起こりません。また、術後にレンズを取り出したり、交換することも可能です。これはICLの大きなメリットともいえます。

また、価格帯についてもICLとは若干異なり、レーシックは10万~30万あたりがボリュームゾーンのようです。
ICLはオーダーメイドレンズのため、乱視の有無や度数で金額が大きく変わってきますが、全体として45万~90万ぐらいが多い印象です。

前述のとおりレーシックは角膜を削る治療のため、視力矯正に限界があります。
近視が強い人はそもそもレーシックの適応にならず必然的にICLが第一選択となります。
軽度近視の方はレーシック・ICLいずれか選択することができますが、価格や感染リスク等のデメリットと天秤にかけ許容できる方を選ぶのがいいのかなと思います。

ICL手術にてレンズを選択する際、老眼が出るのを遅らせるためにあえて少し近視を残すことを薦められました。
それを考えると術後の視力低下を考慮しあえてレーシックを選ぶのもアリかもしれませんね。


ICL手術を終えての感想

最後に私自身ICL治療を終えての純粋な感想をシェアしたいと思います。

私が選んだレンズは1段階近視を残したもの(このような表現をされたためそのまま書きます)で、挿入後は視力1.5程度になるとのことでした(完全に矯正すると2.0程度になるようです)。

実際には、術後のf/uをを2回終えた時点で2回とも右:2.0、左:1.5の数値が出ています。
その日の体調や目の状態によって日々視力は上下するとのことですが、生まれて初めて2.0の世界を体験し感動しっぱなしです。利き目(右)だから右の方がよく見えているんでしょうか(手や足、耳などは左利きなのでなんかヘンな感じがしますが)。

とくに感動しているのは「木」です。これまで緑の塊にしか見えていなかったものが、最高レベルにまで解像度が上がり、葉っぱ一枚一枚が光り輝いて風に揺れているところまで分解できるようになりました。1カ月経った今でもそれが楽しくて暇と木さえあれば永遠に見てられます。笑

また、元々コンタクトレンズによるドライアイが辛く、これまでは可能な限りメガネで生活をしていたのですが、メガネもコンタクトも不要になりドライアイは軽減、なおかつ視力もこれまで以上に良くなるという、今のところいいことしかない状態です。
数年後のことはまだ分かりませんが、まだあまり情報がないICL術後については今後も継続的にシェアしていければと思います。

思っていたより文字数が多くなってしまいましたが、最後まで読んでいただきありがとうございました。

※ここまででお話した内容以外の情報、具体的なスケジュールや検査内容(数値的な話)、手術当日の流れや実際かかった費用、術後ケアなどについては実際に受けた特定のクリニックのものであるため限定公開にてあらためて書こうと思います。
実際に手術を検討されている方はそちらも見ていただければと思います!

それではよい連休後半をお過ごしくださいm(__)m

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