『JKエレジー』 - DJ電熱線のビリビリビリ映画
こんにちは、DJ電熱線です。
女子学生が機関銃とか、チェーンソーとか、日本刀とか、つるはしなどなど...物騒な道具を使って何かを破壊するさまって、男子学生がやるそれとはまた違った快感がありませんか。
群馬県桐生市に暮らす高校3年生の梅田ココアは、学業は優秀だが家庭が貧しく、ギャンブル狂の父親と元漫才師でニートの兄のせいで将来に希望を見いだせずにいた。(https://eiga.com/movie/90764/)
(C)2018 16bit.Inc
自分の場合はもっと片田舎ですが、生徒の9割以上が進学する高校に通っていたので多少ニュアンスは違えど「進学するのがふつうでしょー」という環境のなか進学しない(できない)という選択肢はなかなかキツいよなあ、分かるわかる、と頷く一方で、彼女らの時代をとっくに過ぎてしまったいま、選択肢は必ずしもそれだけはないし、良いも悪いも人生そこで終わりではないんだよな…とか思ってしまうわけで。
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DJ電熱線の家庭も決して裕福ではなかったため進学するならゼッタイ国立一択!だったはずが、私立大学のほうが何かと有利だから云々と親を(良く言えば)説得し、ちゃっかり都内の私大に進学してしまい現在に至る、奨学金の返済が永遠に終わりません。haha-
彼女の場合、家庭環境もなかなかハードで父親と兄は働きもせず生活保護を受給しながら家でぐうたら。「ココアちゃん、たくましく生きるしか」としか言いようのない状況なのですが、こういう不遇な状況を彼女はどう打破していくんだろうという期待と、そうそう上手くいかないだろうなという絶望感半々のバランスでストーリー展開を楽しめます。
足のショットをみながら『富美子の足』を思い出したのですが、ほんとうに女性の足というのはさまざまな表現をするものだなと感心しました。もちろん性的でもあるし、空き缶や風船、ケーキなどを踏み潰す瞬間に彼女の鬱憤が晴れるかのようなカタルシスも感じられる、足そのものにまた別の物語をみるというか、それがまるで意思を持つ独立した生きもののようにも感じられます。
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結局そのいかがわしい足プレイ映像作品(=クラッシュビデオというらしいですね!)のせいで彼女のささやかな夢も潰されかけてしまうのですが、果たして彼女の選んだ道とは....
真夏に撮影されたアツいムービー、8月9日よりテアトル新宿にて劇場公開!レイトショー上映とのことなので、涼みがてら劇場へぜひ。
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2019年8月9日〜テアトル新宿、8月16日〜シネ・リーブル梅田にて公開。
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