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3/4 教え子との時間


こんばんは。
もう日付は過ぎ、本来寝床に着いている時間帯なのですが、「これだけは記録して眠りにつきたい」という私の願望で書かせてもらいます。(笑)



私の今日の予定は、「教え子との食事会」でした。

教え子というのは、私が中学校の教員になって初めて担った学年の生徒たちのこと。今月、高校を卒業して春から晴れて大学生となる彼ら👦🏽👦🏽👦🏽✨


「大学を合格したら、先生、ご飯連れてってください!」


彼らの私へのお願い。
その願いをついに今日、叶えることができました。




教え子との食事会までの道のり


本当は、1月中旬に食事へ行く計画を立てていました。というのも、大学を一般入試で受ける彼らは休息というものを知らず日々追い込んでいて、年末あたりから「不安しかない…」「助けてください」と、とても焦って苦しんでいたので、少しでも元気を!活力を!と思い、入試前に約束していました。
しかしながら、ちょうどその約束の日に彼らの間で発熱者が出てしまい、コロナ禍ということもあり今日まで延期されたのです。



今日までの間に
「先生、いま勉強しているんですけど不安で仕方なくて電話してしまいました。ぼく、大丈夫ですかね?」
「先生!明日入試です。頑張ります。」
「今から入試へ行ってきます。緊張しています。」
「全部の入試が終わりました。」
「先生!大学合格しました!」



度々連絡をくれていた彼ら。そんな彼らに私はどれだけ力になれていたのだろうか。彼らにかける私の言葉は間違っていなかったのだろうか。彼らに言葉を伝えたあとに、そう自問する時もありました。なんせ彼らは、返事の言葉数が少ないのですから、不安にもなります(笑)
でも、それ以上に私は彼らからの連絡が本当に嬉しかったし、全力で彼らの力へとつなげられたら…と最大限の愛をもって接してきました。そんな中での彼らの合格報告は本当に自分のことのように喜びました。


彼らが「大学合格」「高校卒業」を終えて数日が経った今日。待ち焦がれていた約束の日を迎えたのです。


約束の今日!!


ついに今日、彼らとの約束を決行。

私の中で今日は「ただの食事会」ではなく、
「高校卒業&大学合格おめでとうの会」と題して、大学で使えそうなオシャレなペンケースのプレゼントを胸に抱え、焼き肉をごちそうすることにしました。


久しぶりに再会した彼らは、相変わらずのお調子者で(笑)
「変わった」というよりは、中学時代と変わらず、相手を気遣ったり、礼儀を重んじていたり、当時感じていた彼らの良い部分が変わらずそこに在ることに安心しきってしまいました。
本当は「3年間でよく成長したね!」とか変化した部分を見つけて褒めるべきだったのだろうけど、変わらない彼らの優しさや素直さがとびきり輝いていて、「大学生になっても大丈夫だね!」と励ます言葉をかけるだけで精一杯でした。


「先生には美味しく食べてもらいたいから。」とか言って、私が肉を焼こうとする動作をするたびに止められちゃったり(笑)
肉を食べると「美味しい!」「この世界に生まれてきてよかった!」とか大げさな言葉を言って笑かしてきたり(笑)
中学時代の懐かしい話や高校生活の話、これからの話、本当に話が尽きなくて、肉を頬張る彼らが可愛くて、楽しく美味しい時間を過ごせました。


食後も「ボーリングがやりたい!」とリクエストがあり、ボーリングやダーツ、エアホッケーetc、いろいろなゲームで彼らと戦いました(笑)



ボーリングする彼ら



18歳の若者の有り余るパワーは本当に恐ろしくて(笑)ボーリングでは、毎回最下位な私(笑)それでも彼らは逆に私に優しく励ましてくれたりしちゃって、「ああ、大人になっているんだな」とそこで改めて実感。中学時代は、私が彼らの機嫌を損ねないように精一杯工夫していたのに~(笑)



4人全員倒れこんで大爆笑してしまうくらいのハプニングも起こったり、その出来事を車内で思い出してまた皆んなで笑い合ったり、男子学生の恋愛や性の真剣な悩みを聞いてあげてアドバイスしたり、私は教員という立場でこんなに楽しんで大丈夫だったのかな?というくらい今日1日楽しくて素敵な時間を過ごすことができました。帰り際に「先生、本当に楽しかったです。ありがとうございました。」とかお礼言われると、寂しくなったりしちゃいました。


今日特に嬉しかったこと

とにかく今日は、
彼らの元気な姿や笑顔を観ることができて本当に嬉しかったです。

「高校生活楽しかった~!」
「部活の引退試合は、途中で感極まるくらいの気持ちになりました。」
「2年生のとき、公式戦でメンバーに入れたんです。」
「彼女ができたけど別れて、、いろいろ勉強になりました(笑)」
「受験期間は本当に頭がおかしくなるくらい頑張りました。」
「あのとき、頑張ってよかったです。」
「正直、もう少しレベルが高い大学に行きたかったっす。」

彼らから聞いた言葉の数々を挙げたらキリがないけど、そのひとつひとつの言葉を聞いている時間が本当に尊くて、自分のことのように嬉しくて、彼らの3年間の成長を感じました。正直、彼らを祝うどころか、私が彼らからパワーをもらったような気がします。


実はわたし、彼らの中学時代、1年半しか関わっていないのです。しかも、担任としての立場ではなく、副担任として授業は1年間、残りの半年なんか他学年の授業を担当している身で携わる程度でした。
なのにも関わらず、中学卒業後も
「見てください!今回のテストは、頑張りました。」
とか報告の連絡をくれる教え子が一人でもいる私は、本当に幸せ者で恵まれているな、と心の底から思いました。

あの頃の自分の姿がひとりの生徒にでも届いていたんだな、と思うと、少し自信が湧いてきます。ま、私と彼らの年齢が10も離れていないという点もあり、親しみやすさが多少なりともあるのでしょうが(笑)他人が傍から私を見て「生徒になめられていそう」と思われているのだろうなと懸念しているのですが、私は私のありのままの姿で、これからも愛をもって教育現場で働いていけたらな、と強く思っています。


新大学生の教え子へ
高校卒業おめでとう。
そして大学合格おめでとう。
今日は楽しくて素敵な時間をありがとう。
あなたたちは私の誇りです。
大丈夫。
これからも元気で
楽しい時間を送ってくださいね。
いつでも連絡待ってます。