明日こそぴったりの愛を
ママ、お願い見ないで。
特に問題はないことなんだから。恨んでいるとかでもない。こんな健康体に産んでくれただけで感謝しているし、もしかしたら産まないという選択肢もあっただろうし、そこにありがたい気持ちがあること、それは嘘偽りない気持ちです。
けどね、あの時、
こうしてくれたら…とかも思わない。
全ての選択肢が寸分狂わずあったおかげで今の自分があるのだし、恐らく今幸せなんだろうし。
特に不自由なく育ててくれたと思う、矛盾とかもあったけど人間ってそんなもんだし、大それた問題ある大人たちじゃなかった、今こうして思えばありがたい環境だったと思う。
やっぱり私がおかしかったのかもって思うくらいに。
両親も、その子どもである私も、というか両親だって子どもであるわけで。
誰が悪いでもない。間違いも成功も失敗もがっかりもないの。
けどなかなか親に会いに行けない、
身体の方向が上手く向いてくれない、
まだ存在しているだけありがたいよって後悔する前に親孝行しなよって言ってくる人もいるけど、
タイミング悪いと家帰って過呼吸になるくらい自分にとって弱い部分。
切り離されてからというもの。
本当に何もわからないの。体外に出てからの時間が経過してゆくうちに嫌われてゆく感覚が抜けなかったの。かわいい、それだけでいてあげたかった。
元気で達者でやってるって思って欲しいから。
それがどうしてかもわからない、虚しくもなるから。もう褒めて欲しいのか叱られたいのかもわからない。離れてゆく選択をいつもとりたがる自分が大嫌いなの。あなたの1番でありたいのかわからない。
こんなに言ってても自分は運がいいって思ったりもする。
1年くらい前に弟か妹が欲しいか聞かれた、
実際は冗談のつもりだったのかもしれない、
軽くもう大丈夫です、みたいに言ったけど実は少し気持ちは変わっています。
それもなんだかあなたたちのためになる気がして、それって私に期待しないでって言いたいだけなのかなって思うとそれも違うから伝えられてないけど。
程よく愛してなんてわがまま言えないよ、
愛が何かも全く理解していないの、
あの子を産んでくれてありがとうございます。
って言われたら嬉しいのかな、喜んでくれるのかな。きっとそうなのかもなって数年前は思っていたけど、それで出来ていた活動もあったけど、そこにはあまり興味を示してくれませんでしたね。
考えてみれば見知らぬ誰かに願ってるだけのことだし、当たり前か…とも思いつつ、ただ両親が臆病なのかな、直視できない現実なのかなと勘繰ったこともある。
授業参観が音楽だと行きたく無いって言ってたことを思い出す、子どもの合唱を聴くと泣いてしまうからって、それでいいじゃん、いいことじゃん、って当時は思っていたけど、離れてゆくこと、何か違うものになっていること、想定外をしてゆく子どもたちを見るのには確かに労力がいるかもね。
そんなところ知りたくなかった、
って言われる自信が満々。
こうあって欲しいんだろうな、から離れてゆく自分の本能が辛く痛かったことを覚えている。だからやっぱり私が悪いんだ、おかしいんだ、異常なんだ、って9歳くらいから思い始めていたかも。
私がいる意味みたいなものを追い続けている。褒められたくて認められたくて、けどそれじゃ何か満たされなくて、素直にも受け取れないし、なんてかわいくない子だろう、って今でも思います。
たくさんの人が褒めてくれる。褒められたいと思ってやったことに対して。それが虚しいのかもしれない。無償の愛を1番欲しがっているのはこの自分、だから誰かにあげようとも考えたり、そもそも存在しないなどと言ってみたり、、堂々巡りにも飽きてくると、いよいよ本当に生き方がわからなくなるのよ。
この世で類を見ないくらい頑固者のわたし、
そんなわたしのことを全く大切にしないわたし、
こうでありたい、からの距離はどうしてこんなにも遠いんだろう。
多分愛されるのがこの世で1番怖い、
けど愛されようとプログラムされてるのが人類だし、愛されたい気持ちは自分のなかに底知れないほどあるし、
だからこそ本当に怖い、
怖いけど試してみたくて、本当は自分が思っている世界は間違っているんじゃないかって、むしろそうであってくれなんて、祈るように毎日過ごしている。雑味をできるだけ除いて、本当に思えたことだけを抽出できるように。
思わず、とか感情が溢れて、とかに憧れがある。
擬似体験ばかりしてみようとする。刺激の強いことを求める。あまりに現実感と感情がない時がある、だけど私はものすごく人間味に溢れているところが好きとかも言われる。そして時折どうしてそんなことが言えてしまうの?人の気持ちがないの?とも言われる。なんともおかしいシステム。
寂しくって優しいから冷たい人。
まだ何か希望を持った方がいいな、という漠然とした勘だけで生きている。
明日こそぴったりの愛を持てますようにと願いながら。
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