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質問:「診療看護師(NP)養成大学院に働きながら進学したいのですが、職場と調整する際に必要なことはありますか?」

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・進学にあたり、職場との調整で必要なことについて
「職場」と言っても、看護部なのか、病院全体なのか、診療部なのかなど、対象によって話が変わる気がしますが、質問内容から推察するに「看護部との調整」という視点で以下、記載します。
もしも見当違いでしたら申し訳ありません。

質問者さんが所属する看護部が大学院進学自体に積極的でないのか、診療看護師(NP)という存在に積極的でないのか、は分かりませんが、どちらにしろ共通して言えることを考えてみました。
看護部が進学に同意、推薦する為には、看護部にとって必要な人材だと感じてもらうことが必要でしょう。
なので、質問者さんとしても職場への貢献を伝えていることと推察しますが、果たしてそれは看護部にとってのメリットと言えるでしょうか?
職場への貢献をすることで看護部にとって良いことがあると「質問者さんが考えている」のであって、「看護部はその貢献をメリットと考えていない」ということはありませんか?
つまり、診療看護師(NP)に対する質問者さんが考えている貢献、メリットと看護部が感じる貢献、メリットを一致させる必要があると私は考えます。

看護部が今何を課題と考えているのか?解決したい問題を抱えているか?今後取り組んでいくことは何か?看護部という組織としての運営方針は何か?現場の病棟では何を課題と考えているのか?等々
例えば、病院全体で「在院日数を短縮しよう」という方針を打ち立てている中で、診療看護師(NP)として現場で活動すると「在院日数の短縮に貢献できる」ことを示すと、看護部として必要な人材と考えてくれるかもしれませんね。また、多くの病棟で「薬に関するインシデント件数が多い」という現場の課題に対して、診療看護師(NP)として現場で活動すると「薬に関するインシデント件数の減少に貢献できる」ことを示すと看護部として必要な人材と考えてくれるかもしれませんね。

あとは、可能であれば他病棟の看護師長と進学する旨や診療看護師(NP)の存在を知ってもらうような活動はしても良いかもしれません。
廊下ですれ違った時の挨拶にひとこと添えたり、何かのきっかけで立ち話をした時に付け加えたり、師長会のような場で周知させてもらったり…

これは大学院入学後になるでしょうが、看護部以外では診療部の働きかけは必要になるでしょう。
診療看護師(NP)として現場に戻ると、医師と関わる機会は増えるでしょうから、どんな存在で、どんなことができるのかを知ってもらう必要があるでしょう。
また、質問者さんが院内で初めての診療看護師(NP)になる場合は、研修を組み立てる必要があるでしょうから、その調整も必要になるでしょう。
また、質問者さんが院内で初めての診療看護師(NP)になる場合は、勤務体系、所属、給与体系などに関して事務部への働きかけも必要になるでしょう。


最後に、私の知る限りでは、診療看護師(NP)養成大学院の受験に所属の同意、推薦が無ければ受験できないということは無いと思います。
あくまでも、看護部の同意、推薦は病院側の都合でしょう。
なので、看護部と根気よく話し合いをして、どうしても診療看護師(NP)を目指したいとお願いをして、それでも同意、推薦が得られないのであれば仕方ないと割り切って、受験することも一つの選択肢かもしれませんね。
退職をして進学した人もいましたし、バイトをしながら通学している人もいましたので、選択肢の一つとして一度は考えても良いかもしれませんね。


私見で申し訳ないですが、少しでも参考になれば幸いです。
頑張ってください。

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