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診療看護師(NP)養成大学院の進学にはどれくらいお金がかかりますか?



・診療看護師(NP)になるために必要な費用とは?
具体的に金額を算出してみようと思います。
授業料や入学金など大学院によって費用は様々でしょうから概算です。
また、診療看護師(NP)になるためのお金ですので、書籍代や生活費などそれ以外は個人差が大きいでしょうから考慮しておりませんのでご容赦ください。


さて、一度簡単に診療看護師(NP)になるまでの道のりを整理します。
1.診療看護師(NP)になるにはNP資格認定試験に合格し、資格認定される必要がある。
2.NP資格認定試験を受験するためには、診療看護師(NP)を養成している大学院で教育を受ける必要がある。
3.診療看護師(NP)を養成している大学院で教育を受けるためには、診療看護師(NP)を養成している大学院に入学する必要がある。
4.診療看護師(NP)を養成している大学院に入学するためには、その大学院に受験する必要がある。

ということで
1.NP資格認定試験の受験料や認定料
2.大学院の授業料など
3.大学院の入学料など
4.大学院の受験料
これらは、どんな人にも必要な費用でしょう。
では、順に追っていきます。

1.NP資格認定試験の受験料や認定料
令和3年度のNP資格認定試験料は30,000円です。
NP資格認定の認定料は10,000円です。
また、それらに関わる切手代、封筒代、証明写真代、振り込み手数料などが加わります。
以上より、概算で4万円とします。

参考資料
令和3年度 NP資格認定試験受験の手引き
https://www.jonpf.jp/files/SpcDocumentsDetail/3/SpcDocumentsDetail_3213_file.pdf

2.大学院の授業料など
大学院によってバラバラですので概算です。
令和3年度の各大学院の募集要項を見てみると、概ね1年間で50万、60万、75万、80万、90万、100万といったところです。
これらに実習費、教材費、施設管理費などが加わってくる大学院があります。
以上より、概算で2年間で110万円〜200万円とします。

参考資料
令和3年度 各大学院の募集要項

3.大学院の入学料など
これも、大学院によってバラバラですので概算です。
令和3年度の各大学院の募集要項を見てみると、概ね15万、20万、23万、28万、30万、33万、50万といったところです。
以上より、15万~50万円とします。

参考資料
令和3年度 各大学院の募集要項

4.大学院の受験料
これも、大学院によってバラバラですので概算です。
概ね3万円前後に加えて切手代、封筒代、証明写真代などが加わります。
以上より、概算で3万とします。

念のため記載しますが、上記は大学院によってバラバラですので概算です。
詳細は志望する大学院の募集要項を確認した方が良いでしょう。

さて、それぞれが出揃いました。
概算ですが、こうして算出してみると150万円前後は必要で、280万円ほどで好きな大学院を選択できるでしょう。
あとは、生活費、食費、固定費、雑費などのお話がありますね。

想定通り、決して簡単に決断できるような金額ではないでしょう。
ただ、大学院によっては「教育訓練給付金」や「専門実践教育訓練給付金」、都道府県によっては「看護師等修学資金貸与事業」、雇用保険や奨学金など活用できる制度を利用すれば1/3程度は賄えるかもしれません。
また、元々の施設に在籍しながら進学すると大学院進学の費用を支援してくれる施設もあるかもしれませんね。

・アルバイトをどのくらいできるか?
質問者さんが時間をどう使うかによって変わるでしょうから正直分かりません。
ただ、アルバイトをすること自体は可能でしょう。
可能性はゼロはないでしょうが、私の知る限りでは大学院からバイト禁止が課された話は聞いたことはありません。
なので、例えば休職して進学する場合の就業規則が問題ある等の事情が無ければ、アルバイトは可能だと思います。

ただ、週3〜4日制ならアルバイトをする時間を確保できるでしょうが、全日制で考えてみると例えば以下の要因で無条件、誰でも可能とは言えないかもしれません。
・平日の朝から夕方 or 夜までの講義が多い時期は、それ以降もしくは土日祝日メインの勤務になる可能性がある
・試験前や実習中など、特定の期間は大学院とバイトの両立が大変に感じる可能性がある
・講義の復習、関連分野の学習など自己研鑽に充てる時間が取れない可能性がある

まとめると、「職場都合でどうなるか?」、「自分の時間の使い方によってどうなるか?」といったイメージでしょう。
当たり前ですが、講義だけで知識が十分に得られる訳ではありませんので、それ以外の時間を使って理解していく必要あるでしょう。
試験前や実習前は、その対策や準備に時間が必要になるかもしれません。
また、例えば病歴や身体所見から鑑別疾患を想起する練習、輸液の組み立て方、臨床を想定した抗菌薬の選択方法など知識を使うための訓練が必要と感じることがあったり、身体診察や神経診察の練習のための時間が欲しいと感じることがあるかもしれません。
アルバイトと大学院での勉強のバランスを上手に取っていく必要はあるでしょう。

お金の不安は少しでも楽になることを祈っています。
頑張ってください。

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