見出し画像

質問:診療看護師(NP)養成大学院を再受験することをどう思いますか?試験対策の改善点など教えてください

再受験は、年齢によりますが基本的にはチャレンジしてみても良いと私は思います。
年齢によるのは、その後の費用対効果を考えた場合です。

・再受験について
診療看護師(NP)に限らず専門看護師、認定看護師にも再受験の経て活動している人はいるでしょうし、もっと言えば看護師の中でも再受験を経た人もいるでしょう。
また、ご自分で必要性を感じていることも考慮すると、再受験をしても良いのではないかと私は思います。


私はやりたいことにチャレンジすることを応援したいです。
ただ、個人的な考えですが、仕事はあくまでもお金を稼ぐ手段ですので、必要性ややりがいだけでは続けられないと思います。
診療看護師(NP)になるには大学院に進学する必要がありますし、そのためには2年間の学費や参考書、生活費など色々な費用が必要になります。
対して、診療看護師(NP)になって活動しても、最初の頃は今までと収入は大して変わらないかもしれない。
経験を積んでも、収入が増えるかどうかは施設や管理職の考え方次第でしょう。
そのため、大学院時代の費用が回収できるまでに時間が掛かるかもしれない。
また、現状は民間資格で、今後国家資格化されるかどうかも分からない。

例えば、60歳まで臨床で活動すると考えると、診療看護師(NP)として何年活動できるでしょうか?
看護師としてそのまま活動した時と、診療看護師(NP)として1から活動を始めるとすると、その後の生涯年収はどのようになりそうか?
今後も現状のまま民間資格かもしれませんが、資格にこだわりはありませんか?

等々、仕事における必要性はあるでしょうが、生活していく上で何を優先させるかによっては、診療看護師(NP)という選択肢を選ぶのか、それ以外の選択肢を考えるのか、おおよそ決まるのではないでしょうか。

・試験対策について
こればかりは、受験をされたご自分が試験で「何を問われていて、何が分からなかったか」を感じているでしょうから、同じ大学院の受験を考えているのであれば、それらの対策を行うことが良いのではないでしょうか?
「医師国家試験の必修問題を解いても不合格だった」ことから推測すると、個人的には以下のパターンを考えました
・知識の向上が必要
・問題の傾向が異なり、別の対策方法が必要
・面接や小論文など、試験対策以外の準備が必要

・知識の向上が必要
対策方法は間違ってなかったが、合格するまでの点数が取れなかったパターン
これは知識の習得しかないでしょうから、そのために必要なことをすることでしょう

・問題の傾向が異なり、別の対策方法が必要
行っていた対策が試験問題には適していなかったパターン
医師国家試験の必修問題を解いていても、例えば看護師国家試験のような問題や看護師として臨床で遭遇する課題のような試験問題だったならば、必要な知識や思考過程が異なりますから、今までとは異なる対策が必要でしょう

・面接や小論文など、試験対策以外の準備が必要
点数はそれなりに取れていたが、それ以外の部分で他の人の方が総合的に良かったパターン
例えば、将来は救急領域での活動を志望する受験生は、プライマリ領域の診療看護師(NP)養成大学院に入学できる割合はどれくらいでしょうか?
例えば、教育側の現場で判断できる能力やそのために必要なアセスメント能力を育てる方針に対して、特定行為や手技を学びたい学生が入学できる割合はどれくらいでしょうか?
つまり、合格点を取ることだけでなく、大学院が求めている人材と受験生がマッチしている必要もあるでしょう
こればかりは具体的な対策は立てられないかもしれませんが、大学院のHPで求めている人材をイメージしたり、NP協議会が掲げる診療看護師(NP)とは何か?を理解し、自分なりの言葉で述べられ、さらに臨床へどのように繋げていくかを想定することから始めてみても良いかもしれませんね。


診療看護師(NP)になりたい人は、まだまだ少ないとはいえ以前よりは増えている印象を受けます。
実際に、不合格になる程の定員に対する受験者数がいる。
診療看護師(NP)になりたいのは受験している以上は他の人も同じでしょう。

ならば、点数で差をつけるか、診療看護師(NP)になる動機や、なった後の将来像で差をつけるか、など何か違いが生まれる必要があるのかもしれませんね。


長々と独断と偏見に満ちた文章にお付き合いしていただきありがとうございます。
何か力になれることがあればいつでも連絡くださいね。

頑張ってください。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?