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緩和ケア認定看護師の道を考えています。特定行為研修や各分野の認定看護師の受講の順番など流れを知りたいです。

認定看護師に関する詳細は日本看護協会のHPを参照ですね。
終末期の患者の関わりについて他スタッフとのズレについて余計なお世話で恐縮ですが後述します。

日本看護協会のHPを見てみると、今までの教育課程であるA課程だけでなく2020年度から特定行為研修を組み込んだB課程が開始されています。
また、緩和ケア認定看護師の特定行為研修を組み込んでいるB課程教育のカリキュラムを見てみると、教科目一覧で共通科目と特定行為研修区分別科目が記載されています。
なので、B課程教育を実施している教育機関へ進んだ場合は受講の順番は気になさらなくていいと思います。
2026年度で教育が終了してしまいますが、A課程に進んだ場合はA課程教育修了後に特定行為研修を修了することで新たな認定看護師(B課程認定看護師)へ移行することが可能になります。

さて、終末期の患者の関わりについて他スタッフとのズレとはどんなものでしょうか?
緩和ケア認定看護師のカリキュラム概要を見てみると、「緩和ケアをとりまく社会的ニーズの変化に伴い、緩和ケア認定看護師として求められる知識、技術も変化しており、特定行為研修における臨床推論力、病態判断力の向上のための科目を学び医学的知識と技術を習得することで、患者を多角的に捉える視点を強化した。同時に「栄養及び水分管理に係る薬剤投与関連」の特定行為も習得できるようにした。 緩和ケア分野に関しては、急性期医療施設から地域の在宅へと広がる緩和ケアのニーズや非がんの緩和ケアニーズ対し、チーム医療の中で活躍できることに加えて、地域連携や施設外の活動も視野に入れて、多様な対象の苦痛の緩和に貢献できる編成とした。症状緩和では、がん疼痛のマネジメントを強調し、非がんや高齢者の疼痛 マネジメントも加え疼痛以外の症状緩和にも応用できるように時間数を増やした。従来の基準カリキュラムを元に、 新たな緩和ケア分野カリキュラムを作成した」とあります。

推測で恐縮ですが、他スタッフとズレが生じるとするといくつか考えてみます。
例えばADL全介助で意思疎通が図れないから必要最小限の関わりしかしないとか、今までは痛みや呼吸困難感を訴えていたため配慮していたが終末期で訴えが乏しくなったからその配慮が手薄になってきたとか、このご時世で面会制限があって終末期の患者が家族と過ごす時間が取れないからどうしようもないと何もせず諦めてしまうとか…
緩和ケア認定看護師を目指すことから推察するに、終末期の患者に必要なことはしたいと考えている質問者さんだけれど、そういった考えではない数人のスタッフといったところでしょうか。

まず、前提として、私は質問者さんが緩和ケア認定看護師を目指すことは賛成です。
その上で、緩和ケア認定看護師になることで他スタッフとのズレは改善されるかは疑問に感じます。
確かに今よりも知識は増えて、よりエビデンスに基づいた発信ができたり、今まで以上に言動に説得力が増すかもしれません。ただ、他スタッフとあなたの間に生じたズレの要因は例えば知識やエビデンスなどが足りないからなのでしょうか?
そこには相手の意図や考えや価値観などなど様々なものが関係して相手は行動しているでしょうから、その背景を知ることも大切だと思います。

仮に質問者さんが緩和ケア認定看護師になったとしても、相手の背景を無視して知識やエビデンスだけで話をすると、また別のズレが生じるかもしれません。
他スタッフと同じ方向を向くためには、知識やエビデンス以外にも大切なことはあるでしょう。
別に相手の背景を聞き出す必要もないし、相手の背景を理解する必要も無いし、努力して受け入れる必要も無くて、ただ相手には今までの背景があるということを認識することが大切なのだと思います。

偉そうな事を言える立場に無いのですが、好き勝手なことを言ってしまいお許しください。
そもそも質者さんがズレを改善したいと考えていなければ話の論点がズレてしまいますが、そこはご容赦ください。

繰り返しになりますが、私は質問者さんが緩和ケア認定看護師を目指すことには賛成です。
もしかすると、周りの人がとやかく言ってくるかもしれません。
年数が浅いとか、もっと経験を積んでからとか…
ただ、緩和ケア認定看護師の経験は緩和ケア認定看護師にならなければ得られませんし、何よりやるかやらないかを決めるのは質問者さん自身です。

できるかできないかではない。
やるかやらないか。

頑張ってください。

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