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質問:3年目看護師です。診療看護師(NP)養成大学院の入学試験対策はどうしてましたか?

診療看護師(NP)養成大学院の受験について情報を探してみると、多い声としては医師国家試験の必修問題をやCBT、看護師国家試験を解く人が多い印象です。
ただ、試験問題が看護学に重点を置く問題なのか、医学に重点を置く問題なのかによって変わるでしょうから、対策は大学院によって変わると思います

例えば、愛知医科大は試験科目で専門科目に関しては「関連領域の病態生理学」と記載されていますので、その場合には看護師国家試験レベルでは不十分かもしれません
一方で、佐久大学大学院は専門科目で「看護師国家試験問題に準じた内容および出題形式」と記載されていますので、その場合には医師国家試験レベルだと対策の方向性が異なるかもしれません

なので、一度受験を希望する大学院の募集要項で、試験科目にどのような記載があるか確認してみることをおすすめします
また、大学院によっては問い合わせすると過去問を閲覧もしくは郵送してくれるところもあるので、一度聞いてみても良いかもしれませんね


さて、上記のことを書いておいて恐縮ですが、私の大学院受験対策は医師国家試験や看護師国家試験の勉強といった、大学院受験のために何かを始めることはなかったです。
その代わり、日々分からないことを解消するために勉強していました。
振り返るとその勉強の仕方が良かったのかもしれません。

では「どれくらい勉強するか?」という問いの私なりの返答は「患者や家族、もしくは1年目看護師が理解できるように噛み砕いて説明できる」くらい勉強してました。
専門用語を極力使わないとか、イメージしやすいように何かに例えられないか?とか…
例えば、「心不全→SpO₂低下」は経験的に理解していても、患者や家族もしくは1年目看護師からすると、イマイチ繋がりが掴めないかもしれない。
自分がA→Bだと思っていても、人によってはA→Dとなっているかもしれない

なので、心不全の話をするのに、例えば「左室がダメになると収縮や拡張は…」とか「収縮や拡張が上手くいかないと血液は…」とか心臓、血液、細胞外液や細胞内液などに関する解剖生理について調べて、なぜそうなるのか他人に説明できるようにする。
SpO₂低下の話をするのに、例えば「呼吸は肺だけでなく脳、神経、筋肉…」とか「O₂はHbにくっついて…」とか、肺や呼吸、血液、心臓などに関する解剖生理について調べて、なぜそうなるのか他人に説明できるようにする。

この「→」の部分の繋がりがイメージできるように噛み砕いて勉強してました。
日々臨床で遭遇する疑問を調べると、その中からまた疑問が出てきて、それを調べているとまた疑問が出てきて…の繰り返しでした。

なので、強いて言うなら大学院受験で活きたのは解剖生理を勉強していたからですかね。
そして、それを臨床で実践に活用したり、患者や家族あるいは1年目看護師に対して説明して、上手く説明できなかったところをまた勉強して説明して…の繰り返しで、インプットとアウトプットを繰り返していました。

ただし、これはあくまでも「私の場合」です
最初に記載した通り、大学院によって受験で求める能力は異なると思います。
医学に重点を置いている大学院なら医師国家試験のような問題でしょうし、看護学を重視しているなら看護師国家試験の状況設定だったり、看護師が臨床で遭遇するものを題材にした問題が出題されるでしょう。

いずれにしろ、解剖生理は共通する部分ですので、まずはそこから深めてみてはいかがでしょうか?

頑張ってください。

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