診療看護師(NP)の将来性はどのように考えていますか?
NPを診療看護師(NP)として以下を記載していきます。
診療看護師(NP)の将来性という様々な話に展開できる質問を見て、今回パッと浮かんだことはつらつらと書いていきます。
まず、診療看護師(NP)は日本NP教育大学院協議会が認定している民間資格です。国家資格としては保健師助産師看護師法に基づく看護師であり、将来もそれが変わることはないでしょう。そして、現在は日本NP教育大学院協議会が認定している診療看護師(NP)はゆくゆく看護協会が認定するようになると思います。
というのも、現在の看護協会のHPをみると、看護政策の動きの重点課題として「日本版ナース・プラクティショナー(仮称)制度構築」を掲げており、その詳細の中で「ナース・プラクティショナー(仮称)と現行法で定める「看護師」の業について」で、診療看護師(NP)に関する記載があります。また、ここ数年、看護協会から厚生労働省へ要望書を提出しており、その中に「ナース・プラクティショナー制度の創設に関する検討」という事項が含まれています。そういったことから、看護師の職能団体として国へ働きかけていくにあたり、統一した姿勢を示すためには看護協会に集約した方が何かと都合が良いだろうと推測しています。実際、数年前までは看護協会や日本NP教育大学院協議会などの複数団体の連名で要望書を提出していましたが、ここ数年は看護協会のみで提出されています。ちなみに、専門看護師を見てみると、資格を認定する看護協会と「専門看護師自らの高度実践の質保証、活動の場の拡大、これらを通して看護の質の向上を図り、国民の健康の維持・増進のための政策提言、その実現にむけた活動をすることを目的」とした日本専門看護師協議会があります。現在の診療看護師(NP)も法制化に向けて同じような形になるかもしれないですね。
また、診療看護師(NP)に関して特定行為に係る看護師の研修制度(以下、特定行為研修)を想起される方もいるかもしれませんが、特定行為研修は看護師の卒後臨床研修になるかもしれない。研修医の臨床研修のように、看護師も同様なイメージで、特定行為研修が位置付けられるかもしれません。例えば、ある国会議員は特定行為研修が創設された当初の説明で、特定行為に係る看護師の研修制度は診療の補助における卒後臨床研修が一番法的なイメージに近いと表現されていました。また、制度が開始され、当初から想定される受講者は経験年数3〜5年となっています。もちろん、3年目以上の臨床経験が無くても特定行為研修の受講が認められない訳ではありません。ただ、研修施設の増加やeラーニングの普及から最近では共通科目に関しては看護師1年目から受講可能にするか議論されています。これからも国の方針として特定行為研修は推進され、全国どこでも研修が受講できるようになっていくでしょうから、ゆくゆくは看護師の卒後臨床研修になっても不思議ではないかもしれませんね。
あとは、働き方改革とかタスクシフト/シェアとの関連とか、色々ありますが、長くなりそうなので今回はここで止めておきます。
もしもご興味があれば、以下でつらつら書いていこうと思いますので、その際は教えて頂けますと幸いです。
オープンチャット「むげと診療看護師(NP)志望、NP学生、NPの勉強、受験対策ルーム」
https://line.me/ti/g2/Q-Rk6A0vH75opVorar-FagVK_mLIBZq-aCV0ow?utm_source=invitation&utm_medium=link_copy&utm_campaign=default
【お知らせ】診療看護師(NP)志望、NP学生、NPの勉強、受験対策ルームを作成してみました
https://note.com/luv4uver/n/n7b84f852e933?sub_rt=share_sb
とはいえ、特定行為研修は国の方針として推進してくことは確定していますし、医師の働き方改革は2035年まで続くので、それまでは法律が大きく変わることはないでしょうし、法律が変わらなければ診療看護師(NP)の将来もこれまでと変わりはないと思います。たとえ、テレビやネットで話題になろうと国の方針はもう既に決まっていて、その通りに人もお金も動いているでしょう。まぁ、国の方針が動く程の出来事が何かあれば話は別でしょうが…
こんな感じでいかがでしょうか?
何か参考になれば幸いです。